妻を早くに亡くし、山里に一人で暮らす陶芸職人の神谷誠治。一人息子の学は仕事でアルジェリアに赴任中。ある日、その学が婚約者で難民出身のナディアと一時帰国する。学は結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言するが、誠治は陶芸で食べていくのは大変と反対する。そんなある日、隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスが半グレに追われ、誠治の家に逃げ込んでくる。やがてマルコスは、この時助けてくれた誠治に父の面影を重ね、焼き物にも興味を持つようになるのだったが…。
映画館 ★★★☆
うーん・・・冒頭はなかなかいい感じで、ラストも予想通りなんだけど、途中がめちゃ飛躍してきて、あまりにもの無茶振りだったので☆一つ減らしました。★4つ上げたかったんだけどなぁ。。。
豊田市にブラジル人が何人住んでいるのか調べたら、42万人中、15,000人ほどが外国人で、ブラジル人は5,000人以上居住しているらしい。もちろん某世界最大車販売数を誇るあの自動車会社への出稼ぎって感じなんだけど、この映画に出てくるようなイザコザはやはりあるみたい。こればかりは仕方がないかな。
MIYABI演じる、半グレリーダーも親が地元の名士で、地元の産業を仕切っているだけではなく、愛する妻子を飲酒運転のブラジル人に跳ね殺されたという過去があり、彼がブラジル人を目の敵にするのも仕方がないとも思えるし、この映画でももともとはブラジル人が売上を盗んだというところから始まるので、半グレたちの行動は犯罪とは言え、もともとは。。。って言い出したら、どうして窃盗しなければいけなかったのか?という話になるので・・・ってキリがないけどね。
役所広司演じる主人公は不器用ながらもとてもいい奴で、ブラジル人カップルと最後は仮のファミリーになるってことは想像通りでしたが、そこにいたるまでの物語の中盤半分がちょっとありえない展開を見せるのが残念でした。吉沢亮演じる息子が「俺も焼き物やりたい」などとして、仮にそれを認めたとしても現在進行中の大きな仕事が終わってからということだったので、あの事件は避けられようもないわけで。
主人公と同じ養護院出身ということで、佐藤浩市が脇役ながらいい仕事をしていますが、役所広司が若く見え、佐藤浩市が老けて見えるので、実年齢5歳差を感じませんでしたね。
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