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0.5ミリ (2013) 196分
天涯孤独な介護ヘルパー山岸サワは、派遣先の家で思わぬトラブルに巻き込まれ仕事をクビになってしまう。いきなり住むところを失い、おまけに一文無しで途方に暮れるサワ。しかし、カラオケ店の受付でまごつく老人を見つけるや、強引に同室となって楽しく一夜を過ごす。その次に出会ったのは、駐輪場の自転車を次々とパンクさせている老人、茂。サワは優しく声を掛けつつ無理やり家に上がり込むと、得意のヘルパー仕事で世話を焼き始める。
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クリエーター情報なし | |
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百円の恋 (2014) 113分
実家にひきこもり、自堕落な毎日を送る32歳の一子。ある日、離婚して子連れで出戻ってきた妹と衝突して家を飛び出し、一人暮らしをするハメに。仕方なく、100円ショップで深夜のバイトを始めた一子は、そこで同じように社会からこぼれ落ちた不器用な人間たちと出会っていく。そんな中、近所のボクシングジムでストイックに練習を続ける引退間近の中年ボクサー・狩野と付き合い始めた一子は、やがて自分もボクシングのトレーニングを始めるようになるのだったが…。
現在、映画好きにとっては次回作はなに?って一番気になる女優さんは安藤サクラだと言っても過言ではないでしょう。そして彼女はいわゆる大手映画会社のプログラムピクチャー(愛と誠でガム子を演じていましたが)ではなくいわゆる独立プロのマニアックな映画に出続けています。
私が彼女を最初に観たのは園子温監督作品で2009年に公開された「愛のむきだし」だったと思います。4時間弱の超大作なので気合を入れないとなかなか見ることができませんがもし見る機会があれば是非おすすめの怪作(快作)です。
今回WOWOWで彼女の特集があり、ほぼ同じ頃に撮影された2本の映画を見ましたが、これら2本もなかなかの衝撃作。しかも「0.5ミリ」の方は原作脚本監督を彼女の姉安藤桃子で、父親の奥田瑛二、母親の安藤和津まで製作に携わっているという一家総出の大作です。この映画も恐ろしいほど長く・・・3時間16分ですか(笑)テーマもめちゃ重いのですが、老人介護の問題やひとり暮らしの老人の問題など現代を取り巻く老人問題にメスを入れた作品です。これがテーマも内容も重いのですが、めちゃ笑えるコメディでもあります。坂田利夫がいい味を出していましたし、津川雅彦や草笛光子などの大物まで素晴らしい演技を見せてくれています。
「百円の恋」は前半ダルダルなのですが、物語中盤からいきなりボクシング映画に変わり、ヒロインがトレーニングを重ねるに連れ、体はシェイプアップされ、動きも素晴らしい物に変化していきます。これはよほど鍛えたのでしょうね。
彼女はこの2作品で2014年度の国内の主要映画賞を総なめしました。2012年にはキネマ旬報の主演・助演女優賞をW受賞しています。この5年一番評価の高い女優は彼女であることは間違いがありませんが、いかんせんお客の入らないような映画ばかりなのが残念です(笑)
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