水道局に勤める岩切俊作の仕事は、同僚の木田拓次とともに水道料金滞納世帯を訪ね、水道を止めて回る“停水執行”という業務で、当然のように利用者から恨まれることも多い。精神的にも過酷な仕事ながら、規則に従っているだけと割り切って淡々とこなしていく岩切。そんな中、県内全域が給水制限となるほどの日照りが続いていたある日、彼は二人きりで家に残されている幼い姉妹と出会う。父親は蒸発し、母親も不在がちで、停水をためらう岩切だったが…。
WOWOW ★★★☆
この「渇水」の原作者故河林満氏は市職員として水道事業に携わっていたそうな。彼が勤めてた時代よりも30年ほど経っているので、現状の水道事業が・・・もちろん各都道府県によってまちまちでしょうけど、実質どれくらい滞納したら「停水執行」が行われるのでしょうね。電気やガスは未払いがあればすぐに止まるそうですが、水道はギリギリまで止まらないっていう話は聞いたことがありますが。
よく考えたら、貯水池が満タンで、渇水状態でなくとも、水道代を払わなければ停水執行されるわけで(笑)もちろん渇水状態だからこそ、水は貴重だし、取水制限はされるわけで、それと何らかの理由で水道代を数ヶ月も払わずに停水執行されるっていうのが本来は違う話なわけで。
でもまぁ生田斗真が演じた主人公も、この姉妹も精神的肉体的に「渇水」なので、より乾いた感じが伝わって来たのかもしれません。
原作では姉妹は本当に悲惨なことになるそうですが、この映画では主人公も含めて爽やかな感じで終われたのが良かったです。
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