阿久悠と松本隆 中川右介著 朝日新書

	阿久悠と松本隆 (朝日新書)
	中川右介
	朝日新聞出版

	人間万葉歌~阿久悠作詩集
	クリエーター情報なし
	Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)

	続・人間万葉歌~阿久悠 作詞集
	クリエーター情報なし
	Vicctor Entertainment =music=

　阿久悠が亡くなってもう10年です。考えたら70歳での死はやはり早い気がします。私の母と同い年なんですね。

　ってことで、この「阿久悠と松本隆」は1970年代初頭から1980年代前半までの二人の仕事を中心に、当時のヒットチャートを細かく表した本です。著者の中川右介は私と同い年なので、この本のターゲットは55歳から60歳位までのめちゃ狭い範囲ですが、私のような歌謡曲好きにとっては書いている内容が「初めて知った」なんてことはなく、ほぼこの本にかかれている歌は知ってるわけで。

　阿久悠と松本隆は実際は一回りほど年齢が違いますが、ちょっとだけ松本隆が活動時期が遅いだけで秋元康が出てくるまではしのぎを削っていたような気もします。調べてみると阿久悠がおよそ7000万枚、松本隆がおよそ5000万枚と、ひょっとしたらCDの売れない現在では松本隆は阿久悠を枚数で超えることはできないかもしれませんが、一番売れている秋元康が1億枚超えて、まだまだ売れているわけで。

　ちなみに阿久悠の売上BEST10はこんな感じ
1位 - 「UFO」ピンク・レディー
2位 - 「サウスポー」ピンク・レディー
3位 - 「北の宿から」都はるみ
4位 - 「ウォンテッド (指名手配)」ピンク・レディー
5位 - 「モンスター」ピンク・レディー
6位 - 「青春時代」森田公一とトップギャラン
7位 - 「渚のシンドバッド」ピンク・レディー
8位 - 「また逢う日まで」尾崎紀世彦
9位 - 「時の過ぎゆくままに」沢田研二
10位 - 「勝手にしやがれ」沢田研二

　さすがに全曲歌えます（笑）

　松本隆はこんな感じ
1位　硝子の少年 KinKi Kids
2位　ルビーの指環 寺尾聰
3位　スニーカーぶる〜す 近藤真彦
4位　ハイスクールララバイ イモ欽トリオ
5位　ジェットコースター・ロマンス
6位　ボクの背中には羽根がある KinKi Kids
7位　木綿のハンカチーフ 太田裕美
8位　ガラスの林檎/SWEET MEMORIES 松田聖子
9位　探偵物語/すこしだけやさしく 薬師丸ひろ子
10位　魂を抱いてくれ 氷室京介

　松田聖子ってシングルはそれほど売れていないんですね。ただ、私にとっては松本隆＝松田聖子ですが。

　中川右介の本は何冊か買いました。ここでも何度か紹介していますが、最近では「SMAPと平成」がありましたし、角川映画について書かれているものや、「松田聖子と中森明菜」や山口百恵など、さすが私と同い年（笑）次はマニアックな怪獣映画や、1970年代から80年台にかけての青春映画などの企画を期待しています。