極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

平成のヒット曲  柴那典著 (新潮新書)

2021-12-13 18:31:13 | BOOKS



 ヒット曲は、諸行無常の調べ。それは時代を映す鏡である――。ミリオンセラーが連発し、史上最高にCDが売れた1990年代、国民的ヒット曲が誕生するも、徐々に音楽産業が下り坂となった2000年代、YouTubeやSNSの普及で、新たな流行の法則が生まれた2010年代――。小室哲哉からミスチル、宇多田ヒカル、SMAP、嵐、Perfume、星野源、米津玄師まで、いかにしてヒット曲は生まれ、それは社会に何をもたらしたのか。ヒットの構造を分析し、その未来をも占う画期的評論。


 今更だけど、私は1960年昭和35年6月16日生まれで、1989年昭和64年1月7日までが、私の体験した「昭和」ってことで、28年半ほどを「昭和」を体験しているわけで。しかし平成は1989年(平成元年)1月8日から2019年(平成31年)4月30日まで体験してて。

 何を言いたいかといえば、昭和を覚えているのはたかだか25年ほどで、平成は30年以上(しかも29歳から59歳まで)ちゃんと覚えているわけです。しかし、私のような昭和30年代生まれの多くの人が感じているとは思いますが、やはり子どもから大人になり、結婚し、親となった昭和のほうがどうしても生々しい感じなのですね。

 1995年1月17日の「阪神淡路大震災」なんて、26年以上経ってても、本当についこの前のような感覚です・・・って言い切ったら、ちょっと大げさでしょうけど(笑)

 この「平成のヒット曲」には年に一曲ずつ、30曲が紹介されています。その曲目と項目をコピペしますと。



 第一部 ミリオンセラーの時代
1.昭和の幕を閉じた曲――平成元年の「川の流れのように」
2.さくらももこが受け継いだバトン――平成2年の「おどるポンポコリン」
3.月9とミリオンセラー――平成3年の「ラブ・ストーリーは突然に」
4.昭和の「オバさん」と令和の「女性」――平成4年の「私がオバさんになっても」
5.ダンスの時代の幕開け ――平成5年の「EZ DO DANCE」
6.自己犠牲から自分探しへ ――平成6年の「innocent world」
7.空洞化する時代と「生の肯定」――平成7年の「強い気持ち・強い愛」
8.不安に向かう社会、取り戻した自由と青春――平成8年の「イージュー★ライダー」
9.人生の転機に寄り添う歌――平成9年の「CAN YOU CELEBRATE?」
10.hideが残した最後の予言――平成10年の「ピンク スパイダー」

第二部 スタンダードソングの時代
11.台風の目としての孤独――平成11年の「First Love」
12.失われた時代へのレクイエム――平成12年の「TSUNAMI」
13.21世紀はこうして始まった――平成13年の「小さな恋のうた」
14.SMAPが与えた「赦し」――平成14年の「世界に一つだけの花」
15.「新しさ」から「懐かしさ」へ――平成15年の「さくら(独唱)」(森山直太朗)
16.「平和への祈り」と日本とアメリカ――平成16年の「ハナミズキ」
17.消えゆくヒットと不屈のドリカム――平成17年の「何度でも」
18.歌い継がれた理由――平成18年の「粉雪」
19.テクノロジーとポップカルチャーの未来――平成19年の「ポリリズム」
20.ガラケーの中の青春――平成20年の「キセキ」

第三部 ソーシャルの時代
21.国民的アイドルグループの2つの謎――平成21年の「Believe」
22.ヒットの実感とは何か――平成22年の「ありがとう」
23.震災とソーシャルメディアが変えたもの――平成23年の「ボーン・ディス・ウェイ」
24.ネットカルチャーと日本の「復古」――平成24年の「千本桜」
25.踊るヒット曲の誕生――平成25年の「恋するフォーチュンクッキー」
26.社会を変えた号砲――平成26年の「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」
27.ダンスの時代の結実――平成27年の「R.Y.U.S.E.I」
28.ヒットの力学の転換点――平成28年の「ペンパイナッポーアッポーペン」
29.新しい時代への架け橋――平成29年の「恋」
30.平成最後の金字塔――平成30・平成31年の「Lemon」



 30曲中、全く知らない曲は2曲(笑)どの曲かはあえて書きませんが、残りの28曲中、私がCDですぐにでも聞ける曲が13曲。。。これもあえてどの曲化は書きません(笑)

 しかし
令和になっての3年間でどの曲が選ばれるかはわかりませんが、全く知らない曲3曲なのでしょうね。
私は比較的よくCDを買います。おそらく年間に20枚くらいはアルバムを買っているはずですが、未だに配信で音楽をゲットしたことはありません。

 何を言いたいかというと、この本の第三部のタイトルのように「ソーシャル」ではなく、売れる売れないではなく「個」を重視して、自分の好きなものしか買わないって感じでしょうか。

 ただそれも、私よりも年上の大ベテランのものばかりですが。ようするに今はそれほど売れてはなくとも、長年一線で活躍し、未だに根強いファンがたくさんいる大物アーティストばかりってことです。

 さだまさし、松任谷由実、中島みゆき、山下達郎、竹内まりや、ドリカム、佐野元春、井上陽水、矢野顕子、ラブサイケデリコ、MISIA、福山雅治、宇多田ヒカル・・・このあたりは新譜が出ると必ず買ってます(笑)

 CDを買うっていうのは実際には時代遅れなのでしょうね。

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