昭和38年11月、三井三池炭鉱の大爆発と国鉄の多重衝突という二つの事故が同日に発生。「魔の土曜日」と言われたその同じ夜、12歳の百々子の両親は何者かに惨殺された。何不自由ない家庭に生まれ育ち、母ゆずりの美貌と音楽の才能を併せ持つ、未来を約束された少女を襲った悲劇。事件は拭いされない悪夢として胸のうちに巣食い、不運の連鎖が彼女の運命を揺るがしていく――。10年の歳月を費やし、一人の女性の数奇な生涯を描破した、著者畢生の大河小説。
実は私、小池真理子の作品を初めて読みました。しかもこの「神よ憐れみたまえ」は768ページに及ぶ大長編でしたが、なかなかおもしろかったです。
細かい表現もさすがだと思いました。なかなかスキャンダラスなお話でしたが、ヒロインの両親を惨殺した犯人は比較的早く想像はつきます。
問題はその動機なのですが・・・このあたりがちょっと弱いかな?
でもまぁ、このまま2時間ドラマじゃちょっと寂しいので、10回くらいの連ドラにはいいと思います。
でもまぁ・・・やはり作者の年齢から考えても(私よりも8歳上)「昭和」な作品でしたね。このことは否定しているのではなく、肯定ってことです。
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