念願の映画監督デビューを目前に控えた26歳の折村花子だったが、卑劣なプロデューサーに裏切られ、企画を奪われた上ギャラももらえず全てを失ってしまう。激しい怒りで失意のどん底から立ち上がった花子は、空気の読めない恋人・正夫を連れて、10年以上音信不通だった家族のもとへ向かう。妻に愛想をつかされた父・治、口だけがうまい長男・誠一、真面目ゆえにストレスをため込む次男・雄二というダメダメな家族に協力してもらい、自分にしか撮れない映画をつくると息巻く花子だったが…。
映画館 ★★★★
主演の二人(松岡茉優・窪田正孝)はもちろんなのですが、敵役のプロデューサーMEGUMIと助監督三浦貴大がめちゃ良かった。本当に憎たらしかった(爆)また、その特異な顔のお陰で一度観たら忘れないけど、名前は殆ど知られていない芹澤興人(たてと と読むそうです)もいい演技でした。
そういう意味では、父親役の佐藤浩市、長男の池松壮亮など「主演級」の俳優って、申し訳ないけど、どんな役をやっても同じキャラに見えてしまう。。。もちろん主演あっての映画なんだけどね。松岡茉優や窪田正孝はあんなにキャラ立ちしている顔なのに、毎回違う顔を見せてくれています。
ヒロインはウィキペディアにも名前が載るくらいのそこそこ期待されている監督なんだけど、こだわりが強すぎて・・・いや、もちろん監督はとことんこだわらなければいけないんだけどね。結局企画をパクられるってことで。で、自らのスマホやミラーレス一眼で「自分の家族」の真実を撮るわけだけど、自分勝手なヒロインは10年以上音信不通の家族に無理難題を押し付ける。
で、自分が幼い頃「消えた」母親や、父親や兄たちの「真実」を徐々に知るうちに、家族関係を再構築していくという新しい形のホームドラマです。
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