小林まことの活動日誌

日本共産党の館林市議会議員 小林信(こばやし まこと)のブログ
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2010年度決算にたいする反対討論‐館林市2011年9月議会

2012年02月17日 | 市議会・市政・ニュース

 2011年9月議会で私、小林信が行った館林市2010年度決算にたいする反対討論(大要)をUPします。

2010年度決算にたいする反対討論
  (大要)
  日本共産党 小林信


 平成22年度は、第四次総合計画であるたてばやし市民計画2010の最終年度であり、これまでを総括し、最終年度にふさわしい事業の展開が期待されました。

  しかしながら、市民計画の評価、調査結果からは、その目標値から遠く及ばない数値であったり、基準年度よりも多くの項目で後退した結果となりました。

  設定目標に到達したのは、基本目的8項目中、「安全で快適に暮らすために、環境にやさしく、災害に強いまちになる」の1項目でした。

  ただし、調査期間が東日本大震災以前であり、3月11日以降であれば違った結果になったかもしれません。

  また、設定値と同じは、「心身ともに健康で、心豊かにたくましく生きる子どもが育つまちになる」の1項目で、その他の6項目はすべて目標値を下回っております。

  そして、基準年度である平成16年度の数値を上回っているのは3項目だけであります。

  さらに、基本目標を細分化した9から30項目の設問においても、目標値に到達したのは2項目のみで、他の20項目はすべて下回っています。

  例えば、そもそも低い設定値ですが、中心市街地がにぎわっていると思う市民の割合は、目標値が11%でありますが、結果は6%で基準年度と同じであります。

  それを裏づけるように中心市街地の6つの商店街の会員数は、基準年度は208人で、目標年度に220人にすると設定されていましたが、現実は186人に後退しております。

  このことは、決算において、東西駅広連絡通路のコミュニティースペースが十分活用されていなかったり、駅前観光案内所の2階、3階の利活用が建物購入時の説明と食い違うなど、まちなか商業活性化対策や中心市街地活性化事業が十分に機能していない結果でもあります。

 また、安心して子育てができる環境だと思う市民の割合は、目標値を64%と定めたのに59%と基準年度と同じであります。

  このことは、保育に対する市の取り組みの姿勢にもあらわれております。

  決算において、公立保育園で正規の保育士が59名、臨時の保育士が70名と不安定雇用が常態化されております。

  そこには市が進めている職員定員適正化方針に、「直営の公立保育園を9園抱えていることで、保育園に従事する正規の保育士が67人、これは平成21年4月1日現在でありますが、と全体の約12%を占めています」と記述されていて、まるで公立保育園が多過ぎて職員の定数を保育士が圧迫しているかのような認識です。

  むしろ他市に比べて公立保育園が多いことを誇りに思うべきであります。先人たちが館林市の子育て支援のために並々ならぬ努力を払ってきたことを積極的に評価し、さらに子育て支援のための施策にこそ力を注ぐべきであります。

 また、公共交通のあり方についても、路線バスの利用者数を29万8,985人から30万8,000人に目標を設定したのに、結果は25万8,203人と基準年を下回る利用者数です。

  これは、市民や我々が強く要望してきた利便性のある路線バス運行への取り組みを怠ったことであり、市街地活性化へのおくれにもつながるものです。

  まだまだ市民評価の結果から市の取り組みの問題点を指摘することができますが、今後さらに掘り下げることにしたいと思います。

  さて、市民生活の実態は一向に改善されることはなく、さらに深刻さを増しており、個人市民税を初め国保税、使用料や負担金の滞納の増加が何よりも如実にあらわしております。

  国保問題は基本的に国の責任であり、市当局もあらゆる機会をとらえて国に要望していることは理解できますし、我々議会としても昨年12月議会で国民健康保険の国庫負担をふやすよう求める意見書を全会一致で可決し、国に提出してきました。

  しかし、国の責任だからと市独自の対策をとらないのでは、市民生活を守る自治体の責任を放棄することになります。高過ぎて払えない国保税を引き下げて、少しでも払いやすい環境をつくるべきであります。

 また、リストラや倒産などで職を失った子育て世代を支援するためには、学校給食費の無料化や減免に英断を下すべきであります。

 市民生活を少しでも守る施策の実施こそ、市民から信頼され、第五次総合計画の「共創都市たてばやし」実現の道筋ではないでしょうか。

  幾つかの評価すべき前進面も見受けられますが、市民生活を守り、第四次総合計画、たてばやし市民計画2010の最終年度にふさわしい事業執行とは言いがたく、平成22年度館林市決算に反対するものです。

  (以上)

  なお私の反対討論は、このブログの右サイドバー上段のリンクバナー[館林市議会・会議録検索システム]からもご覧いただけます。

館林市2011年9月議会/2010年度決算に対する小林信の反対討論/2011年9月22日(館林市ホームページ・市議会・会議録検索のページ)

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