6月議会は、6月7日から20日まで開かれ、一般質問は、11日、12日の2日間。9人の議員が質問を行いました。
私は「子育て、教育環境の整備で、子どもの貧困問題や、貧困による教育格差について」の質問をおこないました。紙面の都合上、要旨のみ紹介します。
質問
本市の貧困の現状について
いま、子どもの貧困と言う問題が大きく取り上げられています。過日、衆院厚生労働委員会で子どもの貧困対策法が全会一致で可決されました。今、国会中にも成立する見通しです。
本市における母子・父子世帯の現状はどのように、把握されているのか。生活保護世帯や低所得世帯においては子どもの教育格差が生じているが、どのように対応しているのか。市の奨学金の滞納や学校給食費の滞納状況についてお尋ねします。
答弁
深刻な現状と認識
子どもの貧困ラインは、年間収入から税金や社会保険料などを差し引いた、実際に使える金額で、2人世帯で177万円、3人世帯で217万円、4人世帯で250万円未満の世帯が貧困世帯と言うことです。児童扶養手当を受給している母子家庭では81・4%、父子家庭でも52・5%が貧困ラインを下回って深刻な状況です。
学校給食費の滞納は25年2月末で、過年度分が763万円余、24年度分だけで178万円余です。奨学金は24年度末で2053万円余です。教育支援は市独自に、マイタウンテイチャーとして、22名の教員を任用し授業中の支援、放課後の支援、長期休業中の支援などを行なっております。
質問
貧困は社会全体の損失
子どもの貧困はその子にとっても不幸でありますが、社会全体とっても大変な損失です。子どもが大人になったとき国や地方の将来を担っていくわけです。将来の館林市にとって非常に重要な問題です。市全体として今後どのように対応し行くのか。
貧困世帯や低所得世帯では、高校の進学率も深刻と言われ、参考書なども買い与えることができない教育格差が生じています。
学校給食の滞納は深刻です、無料化について何度が質問してきましたが、一度に全部というわけに行かなければ、3人目から無料、あるいは3分の1、2分の1補助について検討すべきではないか。奨学金も卒業してみたけれども、不況で職につけず、返済できない実態もあると思うのですがどのように対応していくつもりなのか。
答弁
自立のための支援策を
貧困問題は、金銭的な支援だけでなく、自立するための支援が必要です。就職に必用な資格取得の資金の支援などで、24年度には、準看護師や看護師の資格を取得して就職にいたることもできております。引き続きバックアップをして、相談業務も強化していきたいと思います。
教育支援の効果として、授業中意欲的に取り組める生徒も増えてきたと言う成果も上がっております。今後も力を入れて進めてまいります。奨学金の返済について、返済の方法などを、支払いがしやすくなるように相談に応じております。
給食費の無料化については、3人目であるとか、半分ぐらいは無料化とか、いろいろな無料化の方法があり、実行しておられる市や町があるということです。給食の無料化については、細かく検討が進んでおりません。
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