国民1人に、10万円を支給するのに、大論争になるこの国。
なぜか小室夫妻には、超法規的に、大盤振る舞い。
アンチ小室派は、それに怒りを感じている。
それなのに、テレビでは、金に困らないコメンテーターの、トンチンカンなコメントばかりの摩訶不思議。
バブル後、日本経済は、ずっと停滞。
庶民は、ずっと耐えている。
それを打開するため、政府は、競争力強化と称して、「ゼロ金利、円安、株高」という、重厚長大・輸出産業偏重、投資家優遇、インバウンド拡大の、時代錯誤な経済政策を続けている。
その上、グローバルスタンダードにかぶれて、規制緩和や、企業ガバナンスの改革、終身雇用の放棄などを行なったものの、全く功を奏さず。
結局、競争力を失った。
何もかも、手詰まりとなり、焦った経営者は、労働者の賃金を、発展途上国レベルに押し下げれば、何とかなると思ったのか、非正規雇用を拡大して、賃下げに躍起。
このままでは「一億総貧困化」。
そんな地獄のようなこの国で、大企業の経営者や、情報と資金力を持つ投資家、新たなビジネスモデルで成功を収めた勝ち組は、「ゼロ金利、円安、株高」を享受して、益々豊かになっていく。
資本主義の経済政策なんて、所詮、小室夫妻のような金持ち優遇政策ばかりだから、格差が広がるのは、当たり前。
だが、このまま格差が拡大して、生存限界で生きる国民が増えれば、政府が、いくら金をバラまいてもキリがない。
下手をしたら「一億総生活保護」。
国民に、「ゲームのような競争を強いる資本主義」の行き着く先は、一握りの勝者と、ゲームを観戦して笑う富裕層だけか。
資本主義は、黙々と生きる人々が、次々と死んでいくような「デスゲーム」であってはならない。