中国14億5千万人、インド14億人、この2カ国だけで世界の総人口の4割。
ロシア1億5千万人、ウクライナ4千万人、今2億人が戦っている。
アメリカ3億3千万人、日本1億2千万人。
この現在の人口を見ただけで分かる。近い将来、世界を牛耳るのは中国とインドだということが。
30年前、バブル期の日本が、アメリカに追いつき追い越しそうな勢いだったとき、アメリカは日本を徹底的に叩いた。
そのせいで、日本は凋落し続けている。経済戦争でアメリカに負けたからだ。
今、アメリカは自分の地位を脅かしそうな中国を叩いている。
とにかく中国を叩き潰したいので、インドを仲間にしようとしているが、インドはしたたか。
中国の次にアメリカが叩いてくるのは自分たちインドだと分っているからだ。
いくらアメリカが中国を叩きたくても、30年前の日本のようにはいかないだろう。
中国は日本の10倍以上の人口とアメリカに匹敵する広大な国土と資源と軍事力を持つ大国。
30年前、アメリカは日本を叩き潰して属国にできたが、今度はアメリカが中国に叩き潰される番かもしれない。だから、アメリカは中国に対してヒステリックになっている。
そんなアメリカの危急存亡のときに、いつまでもウクライナに肩入れして、ロシアとの戦いで消耗している場合ではないだろう。
アメリカは最早、昔のイメージの物量の国ではない。アメリカの工業生産力は、発展途上レベル。
戦争遂行に必要な重厚長大産業を見捨てて、GAFAMに代表されるデジタル産業立国に舵を切ったアメリカは、今やソフトとサービスの国家になってしまった。
そのアメリカに、いまさら物量の肉弾戦なんて無理だろう。
日本人も、いい加減に目を覚まして、世界の未来は、中国とインドが牽引することになることを織り込んでいかない限り、無駄な経済制裁合戦や戦争に巻き込まれるだけ。
今さら、日本が世界のリーダーになるなんて夢のまた夢。だから、おとなしくして世界から爪弾きされないよう、上手く立ち回らないと、この国に未来はないかもしれない。
台湾有事なんて言っているうちに、ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにした台湾が、おとなしく中国の傘下に入ることだってあり得る。
それくらいのことを考えておかないと、世界の中に、日本の居場所がなくなるかもしれないからだ。
とにかく、今のアメリカは、ローマ帝国の末期のようだ。
アメリカの一部の支配層と富裕層だけにしか通用しない価値観しか認めない、頑迷固陋な帝国主義国家になってしまった。
アメリカに反する国家を、全て蛮族呼ばわりして、その価値観を認めようとしない。まさにローマ帝国だ。