あり得ないことだとは思うが、懸念がある。
ロシアとウクライナの停戦交渉が整わずに、このまま戦いが長期化し、ゼレンスキー大統領による、NATO諸国への、「軍事介入の要請」が、強くなっていくことだ。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナを守るために必死だから、そうなるのは、当然。
NATO諸国も、ウクライナの平和を回復するべく、経済制裁など、あらゆる手段で、ロシアに圧力をかけている。
NATO諸国の指導者にとっては、ロシアからウクライナを守ることは大切。
そうは言っても、NATO諸国にとっては、「ロシアとの核戦争を回避して、米欧圏の平和を維持すること」は、もっと大切だ。
だから、「核という最終兵器」がある現在、ウクライナを守るために、自分たちの国家を犠牲にしてまで、核戦争に踏み込むという「自殺的な選択肢」は無い。
「ウクライナが善戦すれば、するほど、核戦争のリスクが、上がっていく」という見方がある。
もし、そうした見方が正しければ、NATO諸国が、ロシアとの核戦争を、回避するために、ゼレンスキー大統領を外して、ロシアと手を打ち、密約を結ぶということも、あり得る。
「世界平和という大義のために、ウクライナを犠牲にする」ということだ。
そんなことは「杞憂」であって欲しい。
しかし、歴史を振り返れば、そのようなことが、決して無いとは、言い切れない。