太平洋戦争当時、日本の為政者は、日本中から、「1銭5厘の殺し屋」を動員した。ところが、ほとんどが、素人だったので、数100万人が返り討ちにあった。
亡くなった父が、悲しそうに言っていた話だ。
1銭5厘というのは、太平洋戦争当時、「召集令状」を郵送するための郵便代だ。
当時、徴兵で「甲種合格」した、健康な青年男子の命の値段は、「1銭5厘」に過ぎなかったという皮肉だ。
大正生まれの父は、満洲からインドネシアと、目一杯、戦わされた。
そんな世代だから、父の高校の、修学旅行の集合写真の、同級生の半分以上が、戦死している。
酷い目にあった世代だ。
長い戦いの中で、買わされた国債は紙屑。命ばかりか、財産まで失った。
どこの国でも、為政者と、その取り巻きのエスタブリッシュメント(支配層)の「面子と利益」のために、犠牲になるのは、いつも庶民。
しかし、その点で、米欧の為政者と支配層は、日本とは大違い。
ダブルスタンダードが当たり前の、クールな連中ばかり。
世界を手玉に取って、好き勝手に操っているが、常に、自分たちの犠牲を、最小限に抑えている。
日本人も、ロシアのウクライナ侵攻を見て、興奮して、感情的になっている場合ではない。
とりわけ、日本の為政者や支配層には、米欧の為政者や支配層のように、ずる賢くなって欲しい。
まあ、そんなことを期待しても、無理だろうけど。