日本が、落ちぶれるにつれて、威勢のいい日本人が増えているようだ。
威勢のいい人たちは、ロシアのウクライナ侵攻以降、ロシアに勝つまで戦い続けろと、ウクライナを煽っている。
それどころか、ウクライナのためなら、何でもやると言わんばかりだ。
これでは、ロシアに攻め込まれて、戦わざるを得なくなったウクライナ人に向かって、死ぬまで戦えと言っているようなもの。
考えて見れば、残酷な話だ。
戦争は、精神論ではどうしようもない。
ロシア侵攻以降、ウクライナが払ってきた犠牲を考えたら、ロシアとウクライナの戦争を、とにかく早く終わらせないと、ウクライナという国が破綻する。
ウクライナが勝利しても、疲弊したウクライナを、西側諸国は、復興させなければならない。
呑気な日本人は、ロシアに賠償させればいいなどと言っている。
しかし、ロシアから賠償金を取れるくらいなら、とっくの昔に、西側諸国は、ロシアをウクライナから駆逐していただろう。
ウクライナ支援と、ロシアへの経済制裁の副作用で、ガタガタになっている西側諸国には、ウクライナ復興支援の余力など無くなってしまうかもしれない。
そんな時こそが、威勢のいい日本人の出番だ。
ウクライナのためなら、何でもやる。
ただし、衰退する日本に、そんな余力があればの話だ。