先日、父のところに行ったら、
『帰りに五月人形を持って行け』
と言われました
父の家(私の実家)にある五月人形は
私の長男が生まれた時に、
私が買って実家に置いたものです
母が元気なころは、毎週のように遊びに行っていたので
五月の連休のころになると、出してきて飾ってくれていました
私が子供のころは、家を建て替えるという
父の大きな目標のもと、質素倹約で生活してきたことも
あり、五月人形やひな人形のような華美なものは、
一切、家にありませんでした
子供のころは、それが当たり前だったので、友達の家で
五月人形を見てもなんとも思わなかったのですが
いざ、自分に息子が産まれてみると
やっぱり、何か毎年お祝いをしたくなります
当時は、アパート暮らしでわが家に飾るスペースも無かったのと
同居しないことへの、せめてもの罪滅ぼしみたいな感覚
もあってか、実家のために買って置いておいたのだと思います
(ママの実家にも、五月人形を買って置いてありますが)
母が施設に入り、父だけの家には私も足が遠のいていたり
大雪の影響もあって、冬の間は、子供たちも
遊びに行っていませんでした
『孫も遊びに来ないし、飾ることもないだろう』
とでも思ったのか、『持って帰れ』ということになったような・・
もともと、無駄なものを置きたくない性分の父
同居していない子供たち(私たち)の荷物も、早く処分したくて
帰省するたびに『これ、捨てていいか?』と聞かれたものでした
いざ、自宅に帰って五月人形を飾ってみて、
『これは、父の終活なのかな・・・』
と勘ぐってみたり・・・
なんだか、ちょっと複雑な気持ちの5月なのでした