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50歳の新米パパ

『父にもいよいよお迎えが・・・』と思ったら・・・

2月の終わりころ、一人暮らしの父から電話
『孫の顔がみたい、カレーをみんなで食べたい』
『かれーは、うちの台所で作ってくれないか』

介護施設に入所している母とは、コロナ禍でしばらく会っておらず
豪雪で駐車スペースの確保も大変だろうからと、私とスーパーへの買い出しにいくくらい


そして、カレーといえば、子供のころ日曜日夕飯の定番
私には、数少ない家族団欒のイメージ

さすがに寂しくなったのか、いつも怒ているような口調で気丈な父にしては、弱気な内容。それとも、そろそろお迎えが来る気配をなんとなく感じたのか・・・


実際、使い慣れていない実家の台所でカレーを作るのは、時間の面でもちょっと大変そうなので、私の家で作って持っていくことに。
土曜の夜に私が作って、鍋ごと持参
案の定、実家の台所は掃除が行き届いておらず、不衛生とまでは言えないけど、ちょっと汚れている感じ
カレーを温めている間に、目につくところを掃除

食器を用意して・・・
子供にころ使っていたカレー皿がそのまま残っていた
でも、ちょっと汚れている・・・
スプーンも・・・きれいそうなのを選んでっと

父の最後のカレーかも・・・とちょっとセンチになりながら
子供たちといっしょに。『いただきます!』


でも、出てくるのは、家族の思い出とか、孫の話ではなく
あいかわらずの、ケアマネや介護施設への文句、近所や親戚関係の悪口、ママ(私の妻)への不満などなど・・・
人の悪口や文句を言っているときの父の表情は生き生きしているようにさえ見えます

元気、元気・・・なんだ、ほんとにただカレー食べて、孫に会いたかっただけなんだ・・・・

いなくなったら、やっぱりちょっと寂しいとは思うのですが
カレーなら、レトルトで美味しいのたくさんあるから・・・
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