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AB19450916VIRGO
 

人並み以下でよかった

2009-09-30 05:00:33 | 個人フォルダ

泣いたカラスはすぐ笑う
いい事だ

あの頃

小学校に入学して 
名前を平かなで書けないのは自分一人だけだったと母は言う

雪国では3歳くらいからスキーで遊ぶが
ジャンプ台を飛べなかったのは自分だけだった

自転車は貴重品だったので
子供は大人の自転車を三角乗りしていた
校庭で練習したが
出来るようになったのは1年後だった

メンコも ビー玉も ドッジボールも 野球も 泳ぎも 魚採りも

他の子がいとも簡単にできることが
自分には出来なかった

小学4年の時 知能検査があった
普段の成績も普通以下であったが
IQが150だったと言う

成績が期末で学年トップになった
自分の能力ではない
勝手に 何の努力もしてないのに

突然に

戸惑った

分けがわからなかった
ただただ 混乱していた

いきなり人が傍に来るようになった

担任の先生から始まって 校長先生
今まで話したことも無い子供たちが毎日

何が起きてるのかわからず
不安で 人が怖かった記憶がある

ただ 唯一良かったことは
何故かわからないが 自分の頭が急速に晴れ上がった事だ

外の景色がそれまで見えなかった
人が見えなかった
自分ひとりしかいない世界に住んでいた
そして いきなり外の世界に放り出された

そこには恐怖しかなかった

最初は怯えてるばかりだったが
自分が一つの道具を手に入れたことがわかり始めた

観察すること 考えること 分析すること そして実行すること

この能力を使えば
どんくさい自分でも人に追いつくことが出来る

これがわかった時
生まれて初めて やる気というものが自分に湧いてきた

小学4年にして
初めて自分に自我が芽生えた

それまでは 自分に自我はいなかった
初めて 自分と他者を明確に認識した

それ以来
この道具のおかげで
なんとか世間様を渡ってきた

朝起きて 2時間 自分が過ごして来た時を分析する
何時からか習慣になってしまった

小学4年の時からの課題
何故自分は 生まれてこなければいけなかったのか?
生まれてこなくてもよかったのに何故?
何の必然性がある?

その疑問は解けず
未だに この年になってもわからない
死んでもわからないかも知れない

それでも いいと思う
きっと答えより 答えに至るプロセスが大事なのだろう
プロセスから派生する様々な出来事を感じる事
結果に至る過程そのものが それが重要である
そのことが いくらかわかり始めたような気がする

何事も考えるだけでは始まらない
実行からプロセスが始まる

不器用なおかげで沢山失敗をしてきた
多分 人並み以上に

でも そのおかげで 致命的失敗は免れた
失敗もプロセス

時々 小学4年の原点に戻って考える

今朝も雨だ

いい雨だ

日常はいいものだ












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