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船底が「赤い」のは なぜ? 実は明確な理由があった!、、貨物船、大型タンカー、、2024年11月2日(土)報道より、、

2024-11-21 17:28:49 | 日記
貨物船 タンカ-赤い 実用性、、


 (この背景は 以下に
  掲載して みました、、)

 、、備忘録、、2024年11月2日(土)報道より、、校正あり、、、


  、、赤い理由、、

 海を行き交う貨物船や
大型タンカーを
見たことがある人は、

船の底部が 赤いことに
気づいたことが
あるかもしれない。

船体の上部は
白や青、黒など
さまざまな色に塗られているが、

船底部分は
なぜか 赤色で統一されている。

いったい なぜ なのだろうか?


 船の運航において、
輸送コストに直結する

船の速度や燃費は

重要な要素だ。

通常、船舶の性能を
向上させるためには
船型や主機の開発
が行われる

が、

海上で運航する際には
設計とは異なる

問題

が浮上する、、


 それが、
船底に付着する
フジツボなどの

「海洋生物」

だ、、


 これらが付着すると

摩擦抵抗が増し、
船の速度や燃費に
悪影響を及ぼす、、


 古くから、船は
海洋生物の付着に
悩まされてきた のだ。

当時の船は 木材が主流で、
特に フナクイムシ
という貝の仲間によって
損傷を受けることが 多かった。

また、
海藻や貝類が
船底に付着すると、

船の速度が落ちたり、
燃費が悪化したりするなどの

問題

も発生していた、、


 これらの海洋生物
に対しては

さまざまな対策が
施されてきたが、

18世紀に初めて
銅板が
船底に使用されるようになった。


 銅板

には、
フジツボなどの貝類が
付着しにくいことが
わかったのだ。


20世紀になると、
銅(酸化銅)を使用した
船底塗料が登場した、、


 この船底塗料の主成分である

酸化銅

は、
赤褐色の粉末であり、

これが
船底が赤くなる理由だ。


 、、船底塗料の役割、、

 現代の船では、
船底に塗られる塗料には 主に
ふたつの目的がある。


 ひとつは「腐食防止」だ。

船体は
主に鉄板で作られていて、

長期間海水に さらされると
腐食が進んでしまう。

特に、
塩分を多く含む海水は

鉄や鋼などの金属を
早く腐食させるため、
船体の寿命に悪影響を与える。


 もうひとつの目的は

「防汚効果」

だ。


 船底に付着する
海洋生物や汚れは、

船の運航に
大きな悪影響を及ぼす。


船底は
常に 海水に漬かっているため、

貝類や海藻が 付着しやすくなる。

 これによって、
船の水中での

表面抵抗

が増加し、
燃費が悪化したり
速度が落ちたりする。


 こうした問題を防ぐために、

防汚塗料

船底に塗られている。


 なお、

船底に塗装される
防汚塗料
(Anti-Fouling Paint、
AF塗料) は
幾つかの種類
(ここでは3種類紹介)、、


 、、加水分解型、、

 この塗料は
海水の弱アルカリ性と
化学反応を起こし、

塗膜の樹脂が 溶け出すことで

常に滑らかな表面を
保つことができる。

塗膜表面は
防汚性能を長期間発揮するが、

海水と反応するため
淡水域では効果がない。


 、、水和分解型、、

 水になじみやすい樹脂を
使用しており、

防汚剤が 少しずつ溶け出して
塗膜表面を更新する。

加水分解型に比べると
長期使用には 向かないが、

淡水域でも 効果を発揮できる。


 、、シリコン型、、

 シリコンゴムを使用しており、

その弾性、撥水(はっすい)性、
平滑性によって

海洋生物が 付着しにくくなる。


など

の種類に分類される。



、、 環境に配慮した
 新しい塗料の開発 、、


 船舶設計では、

国際的な地球温暖化問題
への対策として

二酸化炭素の削減を目指す
新しい技術が
次々と開発されている。


 船底塗料も その一環で、
特に

低摩擦塗料

が 注目されている、、


 低摩擦塗料は、
製造業者によって
技術は異なるが、

従来の塗装と比べて
防汚性が高く、
長持ちするように
設計されている。

 また、
塗装の表面が滑らかになり、
摩擦抵抗を削減できる。


 低摩擦塗料が
船舶業界で注目される理由は、

その大きな燃費改善効果にある。


船体の摩擦が減ることで、
同じ速度で走行するために

必要な燃料が少なくなり、
コスト削減につながる。


 船型や主機は
就航後には
簡単に変更できないが、

塗装であれば
定期ドックのタイミングなどで
比較的容易に変更できる点も
評価されている。


 フジツボは、

高圧洗浄で除去できるが、
完全に除去するのは難しく、

追加の費用が
発生する場合もある。


低摩擦塗料は

フジツボが付着しにくい環境を
提供するため、

運用コストの面でも
効果がある。



 燃料の消費が
減少することで、

船舶が排出する
二酸化炭素の量も 減り、

環境への負荷を軽減できる。


 このため、
特に環境規制が
厳しくなっている現代において、

低摩擦塗料の導入は
非常に重要な技術
となっている。


 、、海洋に
  悪影響を及ぼす防汚塗料、、

 防汚塗料に含まれる成分が
環境に悪影響を及ぼすとして、

規制された 例も ある、、


 2001(平成13)年10月に
開催された
国際海事機関(IMO)の
外交会議で、

2001年の
船舶の有害な防汚方法に
関する国際条約(AFS条約)が
採択され、

2003年1月1日以降、
全ての 船舶において

殺生物剤として機能する
有機スズ化合物を含む
防汚塗料の塗装が

禁止された。


 これは、

スズ

が 巻き貝の生殖機能に
影響を及ぼすことが
認められたためだ。


 同様に、
2021年6月の決議
MEPC331(76)では、

新たに

シブトリン

が 海洋環境に
悪影響を与えることが
確認され、

禁止防汚剤

として追加された、、



 船底塗料は
海洋に溶け出すことで
効果を発揮するため、

環境に悪影響を及ぼす成分は
禁止されている。


そのため、

代替の成分の使用や、
常に環境に優しい技術の導入
が求められている。


、、持続可能な
  航行を支える技術、、


 船の底が赤く塗られる理由は、

単なる装飾

ではなく、

船舶の運航において
非常に実用的な役割
を果たしている、、、


 歴史的には、

船底を守るために
防汚や腐食防止の塗料が
使用されてきたが、

その 塗料が

赤色

であったことから、

今でも 多くの船底が
赤く塗られている。



 船底に使用される
塗料の進化は、

船を守るだけでなく、
航行の効率化や
メンテナンスコストの削減
にもつながる。


 特に 低摩擦塗料の導入は、

燃料消費量の削減や
二酸化炭素排出量の抑制に

大きく寄与すると
期待されている、、


 今後、
船底塗料の技術革新が
進むなかで、

船舶業界は

効率性と環境への配慮を
両立させ、

持続可能な運航を
実現していくことが
求められるだろう、、

、、、、、

再掲載

貨物船
 タンカ-赤い
  実用性、、