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イチロー 氏、甲子園への道! 無名弱小 公立高校を指導!「(強豪私立校は)相手とも思ってない」超激戦区に挑む大阪の球児に強烈助言「僕は本気だから」!2024年11月10日(日)報道より、、、

2024-11-12 15:10:10 | 日記
好練習 打倒強豪 まだ足りぬ 

生半可 気持ちじゃ成せぬ 下克上


 (この背景は、以下に
  記載して みました、、)


、、備忘録、、、令和6年、
2024年11月10日(日)報道より、、、


 、、、イチロー
「(強豪校は)全く眼中にない、
相手とも 思ってない」

超激戦区に挑む
大阪の球児に 強烈助言
「僕は本気だから」
再びイチ流指導、、、


 51歳になったイチローさん
(マリナーズ会長付
特別補佐兼インストラクター)
による高校球児への指導が
9日、10日の2日間に渡って
行われた。

 この取り組みは
2020年の
智弁和歌山から始まり、

2021年は
国学院久我山(東京)、
千葉明徳、高松商(香川)、

2022年に
新宿(東京)、富士(静岡)、

2023年の
旭川東(北海道)、
宮古(沖縄)
に次いで 通算9校目。

今回の舞台は、
大阪の 府立大冠高校。



 大阪は
履正社、大阪桐蔭
といった
甲子園常連の名門校が
顔を揃え、

たった1枚の
夏の甲子園切符を目指し、

今年は155チームが
予選を戦う激戦区だ。


 大冠高校は、
春夏ともに
甲子園出場経験はないが、

 2017年には
東海大仰星、大阪偕星、
上宮といった
強豪私学を撃破して
決勝に進んだ。

しかし、

大阪桐蔭に8-10で惜敗、、

あと一歩の所で
甲子園出場を逃した。
今年も2回戦で涙を飲んだ。


 そんな大冠高校野球部から
イチローさんのもとへ
手紙が届いた、、


 強豪私立が
ひしめき合う大阪で

“本気で甲子園を目指す”
選手全員から。


 監督は高校野球指導歴41年、

公立校での
甲子園出場に
挑み続けている。


手紙から情熱は伝わってきた。


 しかし、

自分たちの現在地や
強豪私立を倒して
勝ち上がることの難しさを
どこまで理解しているのか?


 聞こえのいい目標を
持つことで
満足してしまって
いないだろうか?


 彼らの覚悟と
正しいアプローチが
できているのか、
そこを確かめたかった。


『強豪私立を倒す』
という目標を掲げる

公立校 の 本気度を
厳しい目で見てみたい、


その思いでイチローさんは
訪問を決めた。


 9日正午過ぎ、
大冠高校のグラウンドに
姿を現したイチローさん。

その第一声は
「鍛えられてる感じがするね。
初めまして、イチローです」

選手たちから送られた手紙を
手にして、
部員たちの前に立った。


  イチロー:

大阪の大会も見てます。
やはり大阪桐蔭、履正社、

この2強

なんだろうなって 思う。

みんなが、
そこを目指してるのは
よく伝わってきました。
強烈に意識してる。


でも、

もう一方で、
相手がどう考えているのか
を考えてほしい。


それ 考えたことある?


部員たち:・・・・・(無言)

 イチロー:

僕は愛工大名電で、
当時 愛知で私学4強
と言われてた。

その立場から言うと
ベスト16以下のチームは
意識してない。

だから

履正社、大阪桐蔭は

大冠のことは
全く眼中にない、
相手とも思ってない。

そこに挑む。

目指してる所が、次元が違う。

現時点で、大冠は
一番遠い所にいると思う。


初っ端から
強烈な言葉を投げかける。
それでも・・・


  イチロー:

その差は広がってる可能性
すらある。

でも、

みんなの情熱を
持ってしたら、
何とかなるかもしれない。

これをきっかけにしたい。
厳しいこと言うけど、

みんなに伝えなきゃと。
僕は本気だから。

情熱を持ってやってても、
距離があるんだ

っていうのを
自覚しながら
やっていきましょう!

僕も2日間、
僕のできることを
全力でやりますから、
お願いします!


部員全員:お願いします!

イチ流指導!
重要なのは「股関節」

ウォーミングアップが始まった。
走塁練習を見ていた
イチローさんが
駆け寄っていく、、


イチロー:
すごくいい練習してる。
今やってるのは
打球判断だね。

しっかり足で
土をつかんで止まるのが大事。

僕の場合は
股関節を割って、
そこに上半身を入れる。
守備にも応用できる。


身振り手振りで、
実際に動いて見せる
イチローさん。
真剣なまなざしで聞く
部員たち、、

イチロー:
投げる時も打つ時も
股関節を割って。

判断が劇的に変わる。
冷静に判断できるようになる。
止まる動きを目指して。
ニュートラルに
止まっている状態を目指して、
そこから動く。


ベンチ前で、
2年生の山崎寛吾選手に
話しかけた。

イチロー:ムードメーカー!

山崎:聞いてますか?

イチロー:ハハハハハ(笑)
オーラ出てる。

山崎:ありがとうございます!

イチロー:
ちなみに僕の好きなカレーは、
ビーフ抜きのビーフカレーです

山崎:ホンマですか。
ビーフ抜き。

イチロー:
つまりルーしか
見えてない状態。

山崎:
僕はお母さんの
カレーが好きです。

イチロー:
聞いてないけどね。
頼むよ、ムードメーカー(笑)

山崎:すみません(笑)

イチロー:いいよ!

山崎:ありがとうございます!


場が一気に和み、
部員たちも
イチローさんを質問責めに、、

「バッティングの
タイミングは
どう取っていますか?」

「バッティングの時に
体が開いて しまうんですが?」

「下半身を使う
っていう感覚が
分からないんですが?」

一つ一つの質問に
身振り手振りを交え
答えるイチローさん。


、、イチ流アドバイス

「平常心では向かえない」

技術的な質問が多かったが、
2年生の岩崎大悟選手は
精神面を聞いた。


岩崎:
WBCとか
絶対逃げることのできない
絶対大事な場面に
直面してきた
と思うんですけど。

 
イチロー:

逃げたいけどね(笑)
逃げたいんだよ、俺も。
でも、やるしかないからさ。

岩崎:
そういう時って
最高のパフォーマンスを
しなきゃいけない
と思うんですけど、

そういう時に
成功するために
考えていることがあれば
教えて頂きたい。

 イチロー:

平常心で向かえない
ってことは
知っておいてほしい。

そこ目指す人、
すごく多いんだよね、
練習と同じようにって。

できない、残念ながら。

練習をゲームに見立てて
ってことは
大事なことなんだけど、

実際には限界があるでしょ。


岩崎:はい。


 イチロー:

ゲームを練習の一部って
見立てられたら、
それを克服できる
かもしれない。

ゲームが練習とは
なかなかなれない。

でも練習の一部だ
という考え方があれば、

実際の本番で
それがいきるかもね。

練習をいくら
ゲームで見立ててやっても、
それは難しいと思う。

練習には限界があると思う。

実際のゲームで
そういう気持ちになったら

まずそれで向かってほしい。



岩崎:はい。


 イチロー:

してほしくないのは、
自分のリズムを壊すこと。

プレッシャーがかかって
緊張する。動揺する。


で、

いつもやってるリズム、
打席までの歩数とか
決まってると 思うんだよ。

自分のリズムを壊さない。
それを絶対に守ってほしい。
それを崩しちゃうと、

打席に入った時に
ワケ分からなく
なっちゃうんで。

相手がいて、
難しい状況があって。

見た目は、
平常心に見えるような動きを
目指してほしい。

そうすると打席に入った時に
(ピッチャーは)、
『あれ、なんか妙に
落ち着いてるぞ』
そういうことが出てくる。

いつもの動きができないと、
動きが違っちゃうと、
全部が崩れるから。
それは守って、自分のリズムを。


 岩崎:それはやっぱり
イチローさんが
いつもやってるルーティンを。

 イチロー:

すごく大事。
あとはベンチにいる時から
難しい状況になることを
イメージすることも大事。

そうすると
『あ、これ来たな、想定内だな』
っていう風になれるから。


『これ難しい場面に
なりそうだな』って、

そういう気持ちで行くと
ネガティブな感じになる。

難しい状況で
自分が回ってくる。

そういう
イメージトレーニングは
とても大事だと思う。

そこで結果を出す、
で、自信をつけていく。
僕はそうやって
やってきました。


岩崎:はい。


  イチロー:

最初から
できたわけじゃない。
いい場面で
何回もやられてきたから。


ほとんど やられてきたから。
平常心で向かう
っていうのは 捨ててほしい。


最終的に
それを繰り返してたら、
そこに近づけるっていう話。
怖くなくなる、その状況が。

『よし、来いって』

ゲームの中の一部が
練習だって、
その感覚が持てたらいい。
その感覚を持てたら
レベルが上がると思う。

トスバッティングでは
「みんなのバッティング
を見てたら、

手でコントロールしてる人が
すごく多い。

僕は下半身を使ってる。
足を使う」

と言って、

実際に
自分のスイングをしてみせる。

フリーバッティングでも、
イチローさんは
校舎越えの当たりを連発。

「えぐっ!
打球の上がり方が全然違う」
打球の速さに
目を見開く部員たち、、


 イチロー:

大阪の強いチームとやるとさ、
レフト前ヒット、
ちょっとライン際で
二塁打いかれるでしょ。

それやられると、一気に

自分たちとはレベルが違う
って思わない?

メンタルがやられるんだよね。

甲子園見てても多いよね、
強いチームは狙ってくるし。

一瞬でセーフになるって
彼らは分かってる、
肌感覚で。

それくらいの差がある、
現在地は。

最初に話したことと
繋がるけど。

それは 知っておいてほしい。

何だったら
大冠に
それをやってほしいんだけど、
現状だと 難しい と思う、、


 練習の最後も
厳しい言葉で締めた
イチローさん、、

「気になったのは
上半身を使う選手が多い。

今日家に帰って整理して、
また明日やりましょう」

と話し、
部員たちは
「ありがとうございました!」
と一礼し
1日目を終えた。



2日目は
「お好み焼き」からスタート

2日目。
グラウンドにいた
1年生の酒井唯仁選手に
取材スタッフが声をかけた、、

「憧れてた人だったので、
初めて会えたのが
とてもうれしくて、
あんまり寝つけなかったです」

と、目を輝かせて答えてくれた。

酒井君は、
大阪の強豪私立から
声がかかっていた
にも関わらず、

あえて
公立の大冠高校に
進学したという、、、

「公立校
っていう ハンデがある中で、

『私学強豪から眼中にない』
っていうのは
分かっていましたが、

それをひっくり返すのも
高校野球の醍醐味で
面白さでもあるので、

ひっくり返せるように
力をつけたい」

と、その思いを明かし、

「イチローさんとは
今日が最後なので、
盗めるものは全部盗みたい」

と、力強く語ってくれた。


学校内のテントに
鉄板が用意され、
イチローさんが姿を現した、、

ムードメーカーの山崎君が、
(ある 野球以外の 余興の)
お願いをした、、

  、、、中略、、

 イチロー:こういうの、
メディアの人って喜ぶよね。
昔から好きだよね。
ハハハハ・・・。

  、、、中略、、、

、、、イチローさんに対して
大歓声が上がる。

和やかな雰囲気の中、
2日目の練習がスタートした、、、


 イチロー:

野球は、投げるのも打つのも、
ガチガチに力入れて
力強い動きというよりは、

スムーズな動き、
軽く見えるけど、
力は実際に伝わっていて、
いいボールがいくし、
いい打球がいくし、
という所を目指してほしい。


走るのも一緒。
軽く走ってるように見えて
速いね、

バタバタ回転速いのに
進まないな、では
いい動き とは言えない。


そういうイメージを
持ってもらいたい。
大事だけど すごく難しい。



 レジェンドの金言で、
一気に場の雰囲気が
引き締まる。
走塁練習に始まり
素振りにキャッチボール、
距離を取っての
スローイング練習、、


イチローさんは
まず自分がやってみせて、
その後、
選手たちに投げさせる。


晴天に恵まれ、
額に汗を浮かべた
イチローさんの
丁寧な指導が続く。


 、、イチ流アドバイス
「ちょっとした光を
求めてほしい」
そんな中、
午前中にインタビューに
答えてくれた
ショートを守る酒井選手が
質問をぶつける、、

 酒井:
僕、調子悪い時に
沈んだ気持ちのまま
次の打席に
立っちゃうんですけど。

 イチロー:
よくありますね、それは。

 酒井:
イチローさんが調子悪い時、
どういった気持ちで
次の打席に
向かっていきましたか?


 イチロー:

そんなこと いくらでもあるし、
普通のことだよね。
結果出てなくて
感触も良くなくて。

次も順番回ってくるから。

いっぱい経験するしかない。

でもそこで
『今日いいわ』って
なっちゃうと、何もない。

結果出るはずもないし。


ただ、その1打席で
何かつかめる時もあるの。

追い込まれた状況って、
結果が出なくても

『あ、この感触、
ちょっと何かあるかも』って、
つかめることが あるの。

酒井:(うなずく)


 イチロー:

そのきっかけは
打席に入らないと
獲得できないでしょ。

逃げたら
打席はないわけだから。

そのちょっとした光を
求めてほしい。
無駄にしてほしくない。


それは紅白戦であっても、
公式戦でも、
そういう気持ちで
向かっていってほしい。


酒井:(うなずく)


 イチロー:

そうすると
『何とかそのうちなるわ』
って思ってる人の所には
降ってこないから。

苦しんで、そこに立つ人にしか、
そういうものって降ってこない。

苦しいけど頑張って それは。
ちょっとした
きっかけを つかめる
かもしれないって
希望を持ってやってほしい。

実際そういうことあるから。

酒井:(うなずく)



 イチロー:

僕は1番バッターだったので、
多い時6、7打席回ることがある。

5打席凡退して6打席目、
立ちたくない。

けど行かなきゃ
しょうがないから。


、、イチローさんから贈る言葉
そして2日間の練習を終え、
イチローさんは
部員たちに語りかけた、、、


 イチロー:

みんなポテンシャルは高い。
努力もできる。体力もある。

 でも、

格下 もしくは
同等の相手とやる
イメージで
練習してるように
見えるんだよね!


違うからね、
みんなが目指してる所は。

その気迫が
なかなか伝わってこない!

みんな勉強も
しっかりやらなきゃいけない。
野球やる時間も限られてる。
場所も限られる。

いやそんなことを
知ったこっちゃないでしょ。

だって目指してんでしょ。


 公立校が 強豪私学に挑む
ということ。
イチローさんは
生半可な気持ちでは、
かなうわけがないと、
厳しい言葉を述べた、、


 イチロー:

この2日は刺激になった?
どう?
この空気を覚えておいて。
1か月経って
年が明けたら忘れてしまう。
そういうことあると思う。

それをチームメイト同士で
『お前
ちょっと違うんじゃないか』
って、


それできますか?
みんな
それは約束してほしい、、

重要なのは、みんなが
目標に向かって頑張って、
自分の限界、
毎日限界を迎える
っていうのは
なかなか難しいこと
なんだけど、

それを重ねていったら、

今日のみんなと
夏を迎えた時のみんなは、

今とはレベルが違う選手
になって、

人としても
すごく強く優しい子
にもなれる、

そういう経験を経て、
結果が出たら最高だよね、、



 最後に、
加藤日向主将(2年)が
感謝の言葉を述べた、、


 加藤:
強豪校からの目線 というか、
イチローさんの目線を
僕らは知らなくて、

そういう視点も知れたのが
一番の収穫かな思います。

イチローさんの
貴重な2日間を預けて
くださったことに
しっかり感謝して、

明日からの練習や
日頃の行動にも活かして、

結果として恩返しできたら
いいなと思います。


 イチローさんは

「しっかり見ておくから。
これからはしっかり
大冠高校をフォロー
させてもらう。
そういう気持ちでいます」
と言い残して

グラウンドを 後にした、、、

、、、、


再掲載


 好練習 
  打倒強豪
   まだ足りぬ 

 生半可
  気持ちじゃ成せぬ
   下克上