紅茶Lily

夕焼けの道。

買い物袋を手に下げ、サンダルの踵を擦れさせて歩く。

「すり減っちゃうよね、ごめんね」って思いながらもその癖は治らない。

特に欲しかったものがあったわけじゃないけれど、せっかく買い物に来たからとまた要らない物まで買っちゃった。

でも、このアイスは楽しみ。

風呂上りのしかもおっそい時間帯に食べるつもり。

いいでしょ？たまには。

ね？

そいや、あいつ何してんのかな。

あの子も何してんのかな？

元気かなぁ。連絡もしばらくしてないな。

今日も世界の何処かで、ほんとはみんなみんな元気なら良いけど。まず、僕の大好きで大切な人達が元気に過ごしていたら嬉しいな。

あ、紅茶のティーパック買うの忘れた。

桜メリンダトールサイズ

あれ？こんな所に桜なんかあったっけ？

あったよ。

え？そうだっけ。

うん。

この辺、お前とガキの頃からよく通ってたのに全然気が付かなかった。

だろうね。だって君、よく上ばっか、空ばっかり見て話してたから。

え？そうだった？

.....まぁ、いいけど。

何。

何でもないよ。あ、今日で暫く会わないんだからどっかご飯でも行く？

うわ、珍しっ。お前、人の事誘えるんだな。

まぁ。。初めて誘ったけど。

わ、初じゃん。俺。やった。

今はちゃんと僕の方、見てる。。

ん？

いや、何でもない。

何でもなくないだろ。何だよ。

んー。

この際だから、はっきり言っとくけど今まで仲良くしてくれて有難う普段は絶対多分これからも言う事はないかもしれないけれど本当に嬉しかっただからできればこれからも仲良くしてくれたらなと思う一回しか言わないからもう言わない。

句読点無っ。

まぁ、全部聞き取ったけど笑

そんな事、こちらこそだぜ。ありがとな。

俺もまだまだお前を知りたいし仲良くしたい。よろしく！

.....うん。

さて、桜舞うこの春空。

飯を食べに行きますか。

奢ってね。

えー。しゃーねぇな！！