むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説㉚

2019-05-06 12:54:44 | 小説

 前回までのあらすじ。原文は古代中国の兵士亡霊をナチス暗殺者が悪魔になって撃つだけだったんですけど修正しました。

 

   硫黄島の戦い

 二三日目朝。

栗林 換気装置がストップして昨日はさんざんだった。水が今日明日ぶんしかない。

米軍書記官 今日がルーマニアのナチス囚人兵一〇〇〇人。明日がオーストリア一〇〇〇人だ。あとは沖縄へ送る。

 午後二時四〇分。前線へ。

米囚人パイロット おれは司令官じゃないぜ。間違えるなよ。

 捕虜を連れて摺鉢山に戻る。

長野君 暗殺者の名前が、あるようですが消えてます。

 ナチス囚人兵五人が片づいた。

M 四〇〇四人だ。林君。空を飛ばそう。

えらいナチス将校 プレイヤーは難解なことを、考えない方が設定カウントをクリアできる。

担当SS ドナウ川の周辺にならず者が集結していた。彼は町でダイヤモンドの探し方を指南している。

四〇〇四 いいか。モスクワ郊外に工業用ダイヤモンドの鉱床があって、そこでサイズ違いがごろごろ出てくる。ダイヤを持っているやつは、こんな石英のかけらを持っているんだ。これを持って嗅ぎわけろ。

四〇〇四 子供の頃に友達と墓荒らしをやっていた。骸骨の指輪を抜きとって、墓をもとに戻す。質屋に持っていって「祖母の形見だ」と言う。そこそこの金になってそれで時計を買っていた。時計をいくつも並べて、顔を覚えられないように遠い町の質屋へ行って、また時計を買う。

四〇〇四 これは大きさごとに売価が刻印されてる見本品だ。二人でやらないと見本が本物に見える。死体はおれが運ぶからダイヤを探すんだ。全力で必死に努力した体験や覚悟を叫びながら探せ。

ナチス将校 ダイヤモンドの原価は命がけだ。

 終点。

 

 二四日目朝。

栗林 火傷重傷者(東京大空襲直後に本土から火傷重傷者を摺鉢山司令部前へ数人運んで看護婦が「熱くないですか」「苦しくないですか」と看病した)の話はどうしましょう。

米軍書記官 大きい家に住んでいると、避難に時間がかかる。省略したまえ。

林 名言ですね(ハワイ奇襲のたとえ)。

M 記録しておこう。上島さん、約七八〇〇回線をなにに使える。

東京大空襲の幽霊四 プレイヤーのIQがかなり高いわ。ゲーム化した書類を読み書きしているみたい。兵士亡霊を撃つ場面で、IQ一五〇を超えている。

M もしかして中国の古代兵士亡霊で、関東大震災の幽霊を封印するために、日中戦争を始めたんじゃないか。

東京大空襲の幽霊四 そうみたい。

 午後二時四〇分。前線へ。

米囚人パイロット 今日で最後だな。おれの超低速飛行を見てろ。

 戦闘機が空中で静止しているように見える。

 捕虜を連れて摺鉢山へ戻るっ。

長野君 試験データだそうです。

M 空を飛ばそう。

担当SS 彼は酒場でカード占いをやりながら四一九九人殺しました。

四一九九 ドナウ川周辺におれの家がある。おれしか住んでない。頭を撃ちそこねた。自動小銃のやつが始末する。床も死体袋もぐちゃぐちゃだ。

担当SS 自ぶんを撃っているようだという意味ですね。

四一九九 どこかに連れてゆかれて列車砲の弾運びをやらされる。発射するときになにかしゃべるんだ。なんてしゃべればいい。

担当SS 命中報奨金の時給計算です。イギリス人の叫び声が聞こえたら命中ですよ。

ナチス将校 再始動だ。おれが考えた長距離砲は楽しかったか。

四一九九 自動小銃を持ったとりまきが増えた。外に二人、前に三人いる。ドナウ川が見える家は全部おれのだ。自動小銃のやつがひとり撃たれた。どさくさにまぎれて年のかずだけ三〇人撃ち殺したやつだ。

四一九九 今度は子供がいる家ばかりをやらされる。子供が泣いているぞ。係を呼べ。また子供がいる家だ。子供がなぜか喜んでいる。

担当SS 子供にナチスグッズをあげてください。

ナチス将校 復活だ。今度は仲間を撃たれないようにしろ。

四一九九 新しい町で銃撃戦をやっている。自動小銃のやつ六人と子供で安全な家を始末した。

えらいナチス将校 こんな外観を、した古代中国の兵士亡霊を撃つんだ。みえるか。

四一九九 兵士亡霊のスケッチをなん枚かもらう。その日に撃ったやつを思い出していたら出現した。頭に二発撃ったら倒れるようだ。

ナチス将校 カウント二〇〇台のやつで撃てるかテストしていた。

 終点。

M 上島さん。ゲーム化した書類の方を読めるか。

東京大空襲の幽霊四 ユダヤ人のIQだと、日中戦争の意図は解明済みだわ。スタジアム(硫黄島上空に幽霊で構築した物)で古代兵士亡霊を培養するみたい。地震で死んだ幽霊はフィールド内の特別席へ案内されて封印される。

 

      つづく
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿