9月1日 防災の日
阪神大震災、東北大震災、台風、豪雨、河川反乱、土砂崩れ、噴火、等々いろいろな災害がありますが
2019年の台風では初めて僅かながら被災しました。
体験のまとめ
台風の際に耳にした警報は、
・強風波浪警報 ・暴風雨警報 ・大雨警報 ・洪水警報
・波浪警報 ・高潮警報 などなどでした。
まあ、過去にも何度も聞いていた警報で結果的にどうということもなかったのでいつも通り軽い気持ちでいました。
当時の台風は 『統計を取り始めて最強台風、瞬間最大風速58m?』 とかの報道でしたがこれも高をくくっていました。
9月8日深夜 (9月9日未明) に台風が上陸。
停電は、電柱の倒壊や個人の所有山林の管理放置が原因で、県などの自治体も管理者への指導をしていなかったための倒木もあり、
管理者自身が停電原因の倒木伐採に金銭を要求するなどで東電や自衛隊が倒木の撤去作業に取り掛かれないこともあって、未曾有の長期停電を引き起こしていました。
東京、千葉、神奈川に被害が出ましたが大概の地域は、山林が少なく管理不足の所有者が少なかったことも幸いして停電は早期に復旧することができました。
強風は体験上まったく覚えのないほどの強烈極まりない暴風雨で、屋外の物品は全て飛び、物置は移動し、シヤッターは外れて紙のように舞い上がり、メインスタンドで立ててあったオートバイは倒れて燃料が漏れ出し、駐車中の2トン近い乗用車は船のように波打ち、門扉は勝手に開閉を繰り返し、カーポートやサンルームのカーボネート板は飛び散りました。
瓦やスレート屋根のお宅では屋根材が飛び、まさかの庭木が折れたお宅も。。。
※強風でボロ布のように家屋の角に吹き付けられていたスズメ。(虫の息でしたがストローで強制的に水を飲ませて身体を暖めていたら元気になりました)
停電や停電に伴う断水に直面した体験から順不同でメモ的に記憶のため羅列しておきたいと思います。
停電により思いがけず不便だったこと
・ 個人病院、眼科、歯科等はすべて休院になる
・ 入院患者には暑さが酷な状態になります
・ 電子キーの玄関が開かなくなる
・ オール電化のキッチンは全て不動になる
・ 井戸も水があってもポンプが動かないので水はあっても出ない
・ 下水の施設が止まる
・ トイレで水を流すのに1回に6Lから13Lの水が必要。
(小用の多い年配者が居る家庭では風呂の残り水200L程度では不足)
(トイレは大で利用する時は大量の水でパイプから10mは流さないと便器に戻って来るので節水はできない)
・ 下水プラントが止まると下水が詰まる
(トイレは水を入れても流れなくなる)
・ トイレの銀消臭器が動かなくなる
・冷蔵庫の収蔵品は腐敗する
(普段から容器に氷を大量に作っておき、扉の開閉を最小限にすれば3日はもちます)
・ 信号機の点いていない交差点は無意識に通過し易い
視覚の錯視のために 自分の走っている道路は幅員が広くて、交差する道路の幅員は狭く感じて大きな交差点でも徐行しないで走りがちになる
・ 沢山買い置いたつもりの【飲料水・生活用水・乾電池・カセットガスボンベ・インスタント食品】は使い始めたらすぐに使い切ってしまう
・ 光電話、IP電話は使えなくなり、スマホも基地局アンテナの状態により極端に不調になる
【何が起きているのか?情報が少なくなる。車のテレビが頼りになる】
・ エレベーターが使えなくなります。
老齢者や病人などは5階以上は相当苦痛になると思われます。
・ マンションの揚水式水道は出なくなる
・ ガソリンスタンドは自己蓄電施設を持たない店は給油機が使えず閉店しています
・ 開いているスタンドは数キロにもなる給油渋滞
・ 高速道路がゲートの発券機やETCが使えず閉鎖
・ 夜9時が深夜に感じる
(どこもかしこも真っ暗。月明りだけ)
・ 夜空が綺麗に見え、月が異様に明るく感じる
などなど。
今回の台風を激甚災害ではないと感じた項目
〇 道路が遮断されていないので何処にでも移動が自由だった
〇 5キロ程度離れた被害の軽い地区では停電も回復して至極普通の生活をしていた
〇 食品、ガソリン等も充分流通していた
〇 近隣で電気・水道・電話・インターネットOKの場所がある
〇 平均的な常識を持った市民はそれほど困った人はいなかった
イヤだった面
〇 台風に託けて、破損個所を保険や国に被害として届けて金儲けをしようとしている輩が多かった。 (火災保険料の値上げに繋がったり、税金の無駄使いになります)
〇 ボランティアや自衛隊に不当な要求や過大な要求、何でもないことに文句を言う人が多い
〇 東電さんは、山林の管理放置の無責任所有者の被害者なのに不眠不休での危険な作業に長期間従事させられた。
※停電後、長期停電により冷蔵庫が壊れます。
大手家電店に買いに行っても注文が殺到していて購入から1ヶ月以上納期がかかりました。
色々な災害のうち台風だけという幸運でしたが、体験をしてみて初めて分かることでした。