
2020年7月12日 読売ワールドビュー
三好範英 編集委員
新型コロナウイルス対策でドイツを成功例として取り上げることが増えている。
🔶メルケル首相を中心に政治指導力で感染拡大防止に成功した。 それに比べて日本は不十分との評価
🔶ドイツは西欧諸国の中で死者数は少なく 『成功』 している。
🔶ただ 人口10万人当たりの死者は 日本0.78人 ドイツ10.93人
ドイツの死者数は約9000人。人口がドイツの1.5倍の日本なら13500人ほどの死者であれば大成功となる。
日本の実際の死者数は1000人に満たない。ドイツが成功というなら日本は大成功と評されるべき。
ドイツの政府アドバイザーのC・ドロステン教授ウイルス学研究所所長は『ワクチンなしでも第2波を防げるかもしれない。その先例が日本だ』と高く評価している。
🔶ドイツが 『感染と死者の抑制』 を可能にしたのはメルケル氏の指導力だったとの見方も多く、
メルケル首相の指導力に国民の71%が満足と答えた。
🔶しかし実際はメルケル氏が対策の前面に立つことはほとんどなかった。
🔶ドイツ政府はウイルスの危険性を過小評価して2月下旬まで楽観視していた。 ※読売新聞から引用
顧みて、我が国は
安倍首相がメルケル首相以上に対策の前面に立ち数カ月も休みも取らずに、沢山の部下?のうちの僅かな失態の責任を受けて、野党のどうでもよいような批判に真摯に応え、病気持ちの身体に鞭打って取り組んだのに ウイルス対策についての日本国民の評価は1割程度だった。


日本国民は、国が何でもしてくれて当たり前。 全ての対応が迅速的確でなければ満足しない。
それは、1億4000万人の国民全員への10万円給付とか外国居住日本人も居ることや、多発するであろう不正受給の排除とか、給付事務の現場を考えれば1年程度を要する対策であっても1ヶ月を過ぎると 『遅すぎる』 『もっとよこせ』 等々の不満タラタラ。
全ての対策に些細なミスや間違いでも絶対に許さない。という恐るべき不寛容さ。 識者と呼ばれる 『批判はするけれど自分では何もしない。害毒のある知識を広める人々』 も何から何まで 『国がやるべき』 を大衆に大きな影響力のあるテレビなどで連呼している。


国策を慮る能力に欠けた視野が狭隘な愚民は 『識者や低レベル芸能人』 の言動を真に受けてしまい、ドイツと違う評価を下して 『ブタのしゃくり』 となる投票行動で亡国政党の甘言に乗って、先の民主党政権暗黒時代を招き、今現在も延々と続く震災復興税を国民は支払い続けています。


けして、安倍首相がベストとは言えず 対策にも不満だらけですが 他の政党が政権を握っていたらもっとヒドイ惨憺たる今日になっていたことは疑いないことでしょう。
現時点では、いろいろ不満もありますが安倍首相がベターな選択かもしれません。


『でも選択できるだけ良いのかも。』の言葉に改めて世界では『選択すらできない国民が大半』であることに思いをいたしました。
日本国民がバッド、ワーストと言う選択をしないことを望んでいます。