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亡命チベット「女戦士」

2020年09月03日 | グチばかり
「日本は素晴らしい…中国とは全然違う」アマ・アデさんからの“遺言” 中国投獄27年、自由訴え続けた亡命チベット「女戦士」
8/22(土) 16:56配信     https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d85063f659fa76b958a042aed6e2a0c7821454
アデさんの体験を綴った著書『チベット女戦士アデ』

 【有本香の以読制毒】  安倍晋三首相が日帰り検診のため通院しただけで、左派野党と大メディアは大騒ぎ。つくづく、ヒマな人たちだ。おまけに、立憲・国民の日本版「共に民主党」は、やっぱり合流するのだという。3年前の衆院選の際の「分党」は一体何だったのか。「国民を愚弄するのもいい加減にせよ!」と言いたいが、こんな人たちが、曲がりなりにも、私たち「国民の代表」だというのだから泣けてくる。
 
 こんな人たちのグダグダぶりをよそに、世界は音を立てるように動いている。連日、わが国の沖縄県・尖閣諸島近辺に武装公船を送り込んできている中国は、陸で国境を接するインドとも緊張状態をつくり出している。  6月には、カシミールの中印国境で約半世紀ぶりの死者を出す武力衝突が伝えられた。両国の緊張・対立が4カ月目に入るなか、とうとう中国軍がステルス戦闘機2機をインド国境近くに配備したと一部メディアが伝えている。
 
 2機は、人民解放軍空軍所属のステルス戦闘機「J-20(殲-20)」だと記事にはあり、いよいよ制空権をめぐる実戦かとの憶測も飛ぶなか、中印両国と深く関係した、ある人の訃報が飛び込んできた。  亡命チベット人の「女戦士」、アデ・タポンツァンさんである。享年88。彼女のことをチベット人は皆、「アマ・アデ」と呼んでいた。アデさんは27年もの間、中国の「刑務所」に投獄されていた人だ。奇跡的に釈放され、インドへ亡命した後は、ダライ・ラマ14世法王の拠点であるダラム・サラで過ごし、世界に向けて自身の体験と中国によるチベット支配の実態を発信し続けた。 
 現在は絶版となってしまったが、彼女の体験を綴った著書『チベット女戦士アデ』(総合法令出版)は日本でも発売されていた。そこに書かれていたことは、読み続けるのが辛くて何度も本を閉じたくなるほど、凄まじい弾圧の実態だ。平凡で幸せな若妻だった彼女は、中国に抵抗する同胞ゲリラ兵に食料を配る活動をしたために逮捕される。それから50代後半までの27年間、心身に、筆舌尽くしがたい拷問を受け続けた。  凄まじさの一端のみ明かすと、収監されていたチベット人女性の中には、度重なるレイプと拷問のために発狂した人も数知れずいたという。

 そんな地獄を生き抜いてインドへ逃れたアデさんと、私は幸運にも2度、お目にかかる機会を得た。亡命してきたばかりのチベット人を受け入れる「レセプションセンター」で暮らす彼女は、27年の獄中生活の影をまったく感じさせない、たくましく明るい、実に素敵な女性だった。

  インタビューの最後に彼女は私に何度も言った。  「あなたの国、日本は本当に素晴らしい。自由で、豊かで、国民が知的で、仏教の信仰がある。中国とは全然違う。その日本人の、一人でも多くにチベットのことを伝えてほしい。日本人に分かってもらいたい。そして、チベット人を助けて」  手を握り合い、女と女の約束をしてから十数年。微力は尽くしてきたものの、日本がチベット人を救うには程遠い現状である。私自身の無力を恥じ入ると同時に、日本の政治が、近隣国で起きている、「自由の抑圧」「人権弾圧」に無頓着であり続けることが情けない。
左からアマ・アデ、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表カルマ・ゲレク・ユトク氏、チベット亡命政権国民議会副議長トゥプテン・ルンリック

 中国という「非自由のモンスター」と陸上で対峙(たいじ)するインドの戦いを、日本は対岸の火事のように看過してはならない。「アジアの自由と民主」を、これ以上踏みにじられることのないよう、大国インドとの「同盟」について、早急に真剣に検討・模索すべきだ。
  インドからの圧力が強まれば、チベット情勢にも変化が起こる可能性がある。安倍首相のこれまでの対インド外交の総決算を、今こそ見せてほしいと切に願うものである。
 
 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

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