柔道 阿部詩選手の負けたあとの態度に賛成・否定が拮抗していますね
元宮崎県知事の東国原英夫氏がパリ五輪柔道女子52キロ級でまさかの敗戦を喫した阿部詩の慟哭に「お叱りを受けるかもしれないが、あの泣きはどうなのかと思った」敗れた後に試合会場で絶叫しながら泣いたシーンを指摘。
「柔道家として、武道家として、もう少し毅然として欲しかったなとは思います」 「そこにへたりこんでずっと泣いているっていうのは他の競技者への迷惑はどうなのかなと。悔しいのは非常に分かったんですが…」との思いを吐露。との私見を述べた。
【写真】会場に響く泣き叫ぶ声 皆が使う通路で長時間奇声を上げて泣き続けた後に支えられて引き揚げる阿部詩
柔道女子48キロ級の角田夏実が阿部詩がいた52キロ級から極端な減量を続けて階級を下げ、見事金メダルを獲得し、一方の阿部詩は2回戦で敗退してしまったという結末
【52キロ級に阿部詩選手がいなければ同じ52キロ級の角田夏実選手が超過酷な減量で48キロ級に出なくてもよかったのですが身を引いた角田夏実が金メダル】
畳を下りるとその場に崩れ落ち、コーチの胸にしがみついて叫ぶように泣き叫んだ。
番組内で阿部の敗退が報じられると石原は、阿部がこの大会まで「どれだけ努力して」と想像しつつ、”号泣する姿を見せない方がいい”という意見について「だけど、これを含めてこれが努力のかい、3年間の戦いのかい」と反論。「時に勝負だから残酷なところもあるけど、僕はこういう姿もオリンピックの1ページだなって。まだ始まったばかりだけどもしかしたらこのシーンが今回のオリンピックで一番印象に残るシーンなのかもしれない」と考えを述べた。
この石原の意見に対し、ネット上では賛同する声が多数上がった。
《そういう姿を観たくない方はチャンネルを変えれば良いし、強制的に見せつけられてる物ではないと思うので避ければ良いだけのこと》
番組内で阿部の敗退が報じられると石原は、阿部がこの大会まで「どれだけ努力して」と想像しつつ、”号泣する姿を見せない方がいい”という意見について「だけど、これを含めてこれが努力のかい、3年間の戦いのかい」と反論。「時に勝負だから残酷なところもあるけど、僕はこういう姿もオリンピックの1ページだなって。まだ始まったばかりだけどもしかしたらこのシーンが今回のオリンピックで一番印象に残るシーンなのかもしれない」と考えを述べた。
この石原の意見に対し、ネット上では賛同する声が多数上がった。
《そういう姿を観たくない方はチャンネルを変えれば良いし、強制的に見せつけられてる物ではないと思うので避ければ良いだけのこと》
《あんな光景は今まで見たことないし、感動した。良純さんが言ったように今大会で1番印象に残るかもしれない》
《怪我のリハビリも含め代表に選ばれ大会に間に合わせた調整が、どれ程過酷な努力の上であったかを物語っているシーンだと思います。泣き叫んでも良いと思います。貰い泣きしそうでした。また次を目指し頑張って貰いたいです》
《努力したからこその涙であって、努力しなかったら涙なんてない。この涙が何百人に「悔しさ」という気持ちを与えたのではないかと思う。阿部詩選手が泣き叫ぶシーンは見る必要が絶対ある》
等々の賛否両論でした。が過去にスーパースターと呼ばれる方々が口にしたことばなどを思い返すと考え方は変わってしまいました
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日本男子柔道にとって北京五輪以来、2大会ぶりの金メダルが決まった時に大野将平選手にガッツポーズはなく、ニコリともしなかった。
世界の人は思ったはずだ。どうしてこの日本人は、金メダルだというのに喜ばないのだろうか、と。大野は言う。
「対人競技なので、相手のことも考えました。」
世界の人は思ったはずだ。どうしてこの日本人は、金メダルだというのに喜ばないのだろうか、と。大野は言う。
「対人競技なので、相手のことも考えました。」
という凡人には理解できない高尚な言葉が聞かれました。
ちょうど 高校野球選手権が開催中のこともあって
高校野球でタイムリーを打った選手がベース上で、ガッツポーズをしたり
獣のように雄叫びを挙げる姿
【特にマウンド上には打たれたピッチャーがうっ伏して泣き伏している姿があるのに・・・】
を見ていましたので一層その思いを強くしました。
ちょうど 高校野球選手権が開催中のこともあって
高校野球でタイムリーを打った選手がベース上で、ガッツポーズをしたり
獣のように雄叫びを挙げる姿
【特にマウンド上には打たれたピッチャーがうっ伏して泣き伏している姿があるのに・・・】
を見ていましたので一層その思いを強くしました。
過去には、読売巨人軍で活躍し 通算本塁打868本は日本プロ野球記録であり、ハンク・アーロンが保持していたメジャーリーグ通算本塁打記録の755本塁打を抜いた事で知られるほか、数々の日本プロ野球記録を保持する王 貞治さんが次のように述懐しています。
私は試合中にガッツポーズをしたことはありません。
私がホームランを打った時には 『ホームランを打たれた人』 がそこには居るのですから…
私は試合中にガッツポーズをしたことはありません。
私がホームランを打った時には 『ホームランを打たれた人』 がそこには居るのですから…
高校野球については、
『子供が喜びを表現しているだけなので目くじらを立てることはない』
『素直に喜びを表現して何が悪いのか』
という意見が大勢を占める中、自身もそのように考えていたところに王貞治監督の言葉を聞いて恥ずかしくなった記憶があります。
子供だからこそ、子供のうちに他人への思いやりを教えておかなければならないこと、死者の墓を暴いてムチ打ったり、戦いに負けて倒れた相手に勝ち誇って小便をかけるような国民とは違う国の人間だということを身近なことから覚えていくことも大切だと思い知らされたお二人の言葉でした。
子供だからこそ、子供のうちに他人への思いやりを教えておかなければならないこと、死者の墓を暴いてムチ打ったり、戦いに負けて倒れた相手に勝ち誇って小便をかけるような国民とは違う国の人間だということを身近なことから覚えていくことも大切だと思い知らされたお二人の言葉でした。
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かつて 世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞受賞、紫綬褒章受章の「霊長類最強女子」の異名を持つ吉田沙保里さん
阿部詩選手とは雲泥の差がある大物女子レスラーですが、無傷のまま オリンピック4連覇 (阿部詩選手の2連覇レベルではない) を目指して挑んだリオデジャネイロオリンピックの決勝戦でアメリカのヘレン・マルーリスと対戦。僅少差のポイントで逆転負け (阿部詩選手と違い決勝戦、かつ1本負けではなかった) 。これで世界大会(五輪+世界選手権)の連覇記録は16連覇、個人戦は206連勝でストップし、15年間守り続けた世界女王の座から陥落
「霊長類最強女子」は表彰式で泣きました
吉田選手は初めて2番目の表彰台に上がった時に、涙が止まらなかった。
「恐怖でプレッシャーがあった」
「信じていたタックルをしかけられなかった」
日本選手団代表を務め、17歳からずっと世界チャンピオンだった重圧と周りからの過度の期待(プレッシャー)をすべて背負い、33歳までずーっと一線級で戦い続けた吉田沙保里選手です。なんだか彼女の大粒の涙を見て、これでようやく耐えきれないほどの重圧から解放されるのかなとホッとした記憶があります
吉田沙保里選手のお母さまが負けて泣いた娘にこう 諭した話も有名です
「貴女も大変な努力をしたでしょうが、貴女に負けて来た数多くの選手の方々もあなたよりもっともっと努力して負けた人も多いのです。これまで貴女はそうした人たちの上で勝ち続けてきたことを感謝すべきですよ」
と諭して吉田選手も
「私に負けた人はこういう気持ちだったのだなということを感じました。 こうやって戦う仲間がいたから頑張ってこられたと負けて知ることができた。リオの銀メダルが私を成長させてくれました」
と述懐したとのこと。やはり阿部詩とは違いを感じさせられました。
吉田選手の流した涙の意味を考えるといろいろなことがあると思います。負けた悔しさからくる涙、日本選手団主将として責任を果たせなかった無念の涙、それに加えてこれまでずっと一線級でトップを走り続けた重圧から解放されたと思った安堵の涙もあるように見えました。日本国民全員、彼女を非難する人はいないだろうと思います。
阿部選手のように自分が好きでやってきた柔道で、歴史的な記録を持ったまま戦った訳でもなく、日本選手団の主将でもなく、試合では完璧に投げられて1本負けして単に2連覇を逃しただけで世界に対して柔道の礼儀も他の選手の迷惑も考えず泣き顔ではなく会場全体に聞こえるような「犬の悲鳴」のような泣き声を長時間上げ続けた「ニッポン女性の阿部詩」は国の恥と言っては言い過ぎでしょうか?
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お兄さんの阿部一二三の強さと共に礼儀正しさは絶賛されました
私も柔道有段者ですが、これって柔道経験者なら誰でも当然にやることで特に褒められたり礼賛されるようなことではありません。やらない柔道家の方が珍しい存在です。
このお辞儀のあとに振り返って観客にガッツポーズをしました。
インタビューでは『自分は大変な努力・苦労してここまで来ました』
というのを聞いて
あの イチローさんが
とてつもない記録を打ち立てた時に「ここまで来るのにどんな苦労がありましたか?」と質問したインタビュアーに
『自分が好きでやって来たことですし、今思い返しても苦労という苦労は思い出せません』
と回答 ( ゚Д゚)
【大谷翔平選手も及ばないイチロー選手の記録の一部
1.メジャー通算3089安打(歴代22位)と生涯打率3割1分1厘(歴代13位)。
2.日米通算安打4367本。
3.216打席連続無三振の日本記録。
4.史上最速の757試合で1000安打到達。
5.17年連続首位打者、NPB通算打率.353。】
「好きこそものの上手なれ」という諺もありますが確かに
金メダルを獲る、名誉が欲しい、有名になりたい、経済的に良くなりたい、セレブな生活がしたい、皆にチヤホヤされたい
などの我利我利亡者は 『誰に頼まれた訳でもない』のに自分勝手に努力や苦労して「ニッポンのために戦いました」等という虚言を吐くのでしょう。【阿部詩選手は、負けた後日談で「日本を代表し、日本のために戦ったのに国民の期待に応えられずに負けて申し訳なかった」と言って謝罪したと報道されています】
大野将平選手、王貞治選手、吉田沙保里選手、イチロー選手等々さすが日本のスポーツマン! やることだけでなく考え方も立派でした!
近年の我が国と社会全体がモノの見方も変わってきているのかもしれません