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中国の千人計画って な~に?

2020年05月11日 | その他
※長文なので読むのに およそ2~3分かかります。 太字だけでも危険性は理解できます。

「中国の千人計画は脅威」 米国議会の報告書が警告           
 https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v17/n2/「中国の千人計画は脅威」+米国議会の報告書が警告/101946
  Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 2 | doi :10.1038/ndigest.2020.200215    原文:Nature (2019-11-20) | doi: 10.1038/d41586-019-03584-3 | Chinese infiltration of US labs caught science agencies off guardJeff Tollefson

中国は、米国で研究している研究者を募集することにより、米国の研究資金を利用してその軍事力と経済力を強化している、と米国議会上院小委員会が公表した報告書が警告した。
                                
 米国ワシントンDCのエネルギー省本部。エネルギー省は、17の国立研究所を所有し、エネルギー技術や核兵器の開発に関わっているほか、物理科学系研究資金の助成機関でもある。その研究内容は中国の人材募集プログラムにとって魅力的だ、と米国議会の報告書は指摘した。
ALASTAIR PIKE/AFP via Getty Images
                           
中国の国外で研究を行っている研究者らを中国政府が募集する人材募集プログラムにより、米国政府の研究資金と民間部門の技術が中国の軍事力と経済力を強化するために使われており、その対策は遅れている、と米国議会上院の小委員会が2019年11月に公表した報告書が指摘した。

 報告書は、上院国土安全保障政府問題委員会調査小委員会(委員長Rob Portman;共和党所属、オハイオ州選出)が超党派報告としてまとめ、公表した。
 報告書の調査は、米国の連邦捜査局(FBI)、全米科学財団(NSF)、国立衛生研究所(NIH)、エネルギー省、国務省、商務省、ホワイトハウス科学技術政策室の7つの組織を対象に8カ月間かけて行われた。同小委員会は2019年11月19日、この報告に関する公聴会を開き、議論した。

 報告書などによると、中国は2050年までに科学技術における世界のリーダーになることを目指している。中国政府は1990年代後半から、海外の研究者を募集して国内の研究を促進しており、そうした人材募集プログラムは現在、約200ある。その中で最も有名なものが、「海外高層次人才引進計画」(千人計画、Thousand Talents Program)だ。報告は千人計画を詳しく分析している。

 千人計画は2008年に始まり、2017年までに7000人の研究者を集めたとされる。ボーナスや諸手当や研究資金が用意され、対象は中国系の研究者とそれ以外の場合の両方がある。
 
Portmanは、千人計画の契約の実例のいくつかの規定を取り上げた。契約は、参加する科学者たちに、中国のために働くこと、契約を秘密にし、ポスドクを募集し、スポンサーになる中国の研究機関に全ての知的財産権を譲り渡すことを求めている。
 
 さらに契約は、科学者たちが米国で行っている研究を忠実にまねた 「影の研究室」 を中国に設立することを奨励している。
 NIHの副所長Michael Lauerは、 「中国は、影の研究室のおかげで米国で何が進んでいるかを世界に先駆けて知ることができます」 と議員たちに説明した。 「NIHが、影の研究室の存在を米国の研究機関に知らせると驚かれることがしばしばで、多くの研究機関は職員が中国に研究室を持っていることを知りませんでした」 とLauerは話した。
  
 報告書によると、エネルギー省の調査では、米国立研究所に所属していたあるポスドク研究員は、千人計画に選ばれて中国で教授職を得、中国に戻る前にこの研究所から機密扱いではない3万件の電子ファイルを持ち去ったという。この研究員は中国の研究機関に対し、米国での自分の研究分野は高度な防衛力を持つために重要なものだと話し、中国の防衛力の近代化を支援する研究を計画していたという。
 
 こうした中国のプログラムに対し、FBIや米国の研究機関の対応は非常に遅く、研究機関は米国の研究を守るための取り組みを組織しなければならない、とPortmanは指摘した。「私たちは、もっと素早く行動しなければなりません」と彼は話した。
 
 報告書は、外国の人材募集プログラムに参加している研究者には、その契約条件などの完全な開示なしに米国の研究資金を得られないようにすべき、などと提言している。また、基礎研究で得られる成果には可能な限り制約をかけないという、米国政府が1985年から採用してきた基本方針の再検討を求めている。Portmanらは対策の立法化にも言及している。

 この問題の調査で、中国系の研究者たちが不公平に標的にされているという懸念も生じている。報告書は、米国政府出資の研究を守ることと国際協力を両立させることは今後も必要だとしている。
 
 米国大学協会(ワシントンDC)の政策担当副会長のTobin Smithは、「報告は、人材募集プログラムの契約内容を徹底的に調べることにより、この問題を生々しく伝えています。大学教員たちに、こうした人材募集プログラムに加わる場合は注意しなければならないことを気付かせるには、この報告が役立つはずです」と話す。
(翻訳:新庄直樹)
 
読売新聞 2020.5.4記事 にも・・・
 〇中国千人計画とは~世界トップの科学技術強国を目指して、海外から優秀な人材を買収ヘッドハンティングする国家プロジェクト。2008年から実施され『外専千人計画』は10年で1000人の科学者・技術者の採用を目指す
 〇軍民融合~最先端の民間技術を軍事転用する中国の国家戦略

実例も挙げていました
人工知能を専門とする東工大教授だった男性 (男性は年度末に定年退職を控えていたがまだ何かやりたいという意向があった) に中国からの誘い
5年間で1億円の研究資金や給料、手厚い福利厚生。北京の25階建て高層ビルの1室で暮らし、35万円の家賃も中国政府が支払う。という条件が提示され喜んで北京へ
中国は、諸外国の進んだ技術を自らのものにし、将来の戦争の主導権を奪取するため先進技術を吐き出させる一定期間のみ厚遇して科学者や技術者を迎え入れている。
たしかに中国系台湾企業のホンファイがシャープを買収した際には事前に取り交わした役員の更迭や社員の解雇はしないという約束は簡単にホゴにされましたから理解できます。 中国は国として僅かな支出で長年かけて日本が研究開発してきた技術を買い取れるのですから旨い話です。

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2 コメント

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こんばんは (猫の誠)
2020-05-11 21:19:42
努力と教育システムと組織の構築なしに、カネだけで技術を習得できるとは考えられません。
返信する
猫の誠さん (ブログ管理者)
2020-05-11 21:27:57
支那は、先進諸国が資金と人材と多大な時間と努力によって創ったり開発した技術を僅かな資金で短期的に奪っているようです。
 国家を挙げてやっていますが、ひと昔前は『産業スパイ』とか言われていたものですよね。
 信じたくない現実として、現在では日本の技術より支那の技術が勝っている項目が大多数になってしまいました。
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