四国中央市から松山市、佐多岬から九州の大分県佐賀関港へ渡るのに宿の予約もしておらず やむなくスマホで付近の宿を検索して電話をしました
三崎港近くにあった 某・民宿 伊方原発のある『原発作業員協力宿』で、きっと作業員の方が長期に投宿するのでしょうか
料金は一泊二食付きで6000円、いつも私は地元のお店で地元のものを食べるので夕食は不要で、翌朝は早立ちするつもりなので朝食も不要。なので素泊まり4000円にしました
夕方、民宿に着くと女将さんが溢れんばかりの笑顔で出迎えてくれました
3階建ての民宿は1階がレストラン? 細い鉄製の階段を昇って行くと2階と3階に宿泊用の個室があり、女将さんが「この部屋が一番広くて静かなのよ~」 「今、お布団出すわね」というので何処から出すのかと思って付いていくと布団部屋から 布団と毛布と枕を抱えて、「はーい、枕もあるからね」と言ってその場で私に渡してくれました (驚)
民宿入口 3階建ての細い鉄製の急階段を昇って客室に向かいます
階段脇には公衆電話。消毒液に電気ポットと水、も準備されています
洗面所前に共用冷蔵庫あり
電子レンジや灰皿まで至れり尽くせり?
洗面台は2つあるので他の客とかち合っても大丈夫
コップは共用のものが2つ備え付けてありました
洗面台脇のコンセント。 たーくさんのコードが繋がっています
前を見ると、狭い廊下の左右に個室がいっぱい!
隣の部屋との境はこの程度 隣客の寝息まで聞こえます
客室の扉はベニヤ板
邪魔にならないような小さなテレビと寝たま照明が消せる配慮も
6月のままのカレンダーが煤けた壁に下がっていました
ゴキブリが出るらしく親切に殺虫剤も設置
蚊取り線香とマッチも・・・
部屋着の綿入れと座椅子 女将さんが布団部屋で私に持たせてくれた寝具一式
ハンガーも多数あり
夕食は頼んでいなかったのに「今日は〇〇を炊いたから食べてみて」
といってご馳走になりました。
女将さんに「翌日は早く出たいのだけれど」というと
「お店の冷蔵庫に〇〇があるから持って行きなよ、カギは掛けていないから何時でもいいよ」
「暗いと危ないから今日は電気を点けっ放しで私は帰るから」
等々話すと帰る準備を始めました
私は、慌てて「それなら宿泊代を今、払っておきますから」というと「あぁ そう、ありがとうございます」と受け取りました。いつ料金を受け取るつもりだったのかと思います。
決して豪華ではない民宿、でも必要な物は全て揃っており、自由に使える、気兼ねしない、相手の身になって話してくれる、客を疑わない、ことば使いは丁寧でなくとも心底から親切、狡猾ではない、損得を優先していない、旅行者にとって贅沢さえ言わなければ文句のない宿です 客が変わらなければ こんな宿はニッポンでは絶滅していくのでしょうか?
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群馬県南牧村の民宿
私にとって最高ランクの宿です
客室はカラオケセットの舞台付きの広間でした
寝具はパリッと糊の効いたシーツと暖か毛布
部屋から掃出し戸側を覗くと隣室まで続く長廊下
綺麗に手入れがされています
長い手摺りに腰掛けて 対面の美しい風景を見ながら独りで一杯
縁側から望む風景
何時間もずっと眺めていたくなります
廊下を行くとお風呂の案内板
お風呂は当家より少し小さめの家庭サイズ1人用でした
残念なのはお風呂くらい
館主さんも親切丁寧 何から何まで気持ちの良い宿でした
🔶🔶🔶ここばかりは一時も早く離れたい宿でした🔶🔶🔶
北海道 旭川市の1棟貸しのゲル (パオとも言います) 連れて行った犬と同宿OKなのでお願いしました。
風呂とトイレは真っ暗な泥濘を徒歩1分、ジットリと湿った冷たい貸布団1組1500円。貸主は一切関知してくれません。チェックインとアウトは好きな時間にできます。
鍵も照明も無し
天井はビニールシートと厚手の帆布の二重構造
長椅子に素敵な貸布団が置かれていたので広げてワンコと一緒に寝ました。ワンコは大喜びでしたが私は気持ちが悪くて寝付けず、一刻も早く出発したい気持ちで一杯でした。。。
因みに、人との交流や会話は一切なし。
ただ 寒く、暗く、シーンという音が聴こえそうな程の静けさ、地面はヌルヌル、怪しげな虫がアチコチを這いまわり、ジットリした臭いのスゴイ寝具で悶々と時間の経過と日の出を待ち、結局は暗いうちにチェックアウトしました。
旅行するたびに新しい体験やためになる話を聞くことができるのは嬉しいことだと感じます