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田舎ぐらし(184)

 ― 父 の 日 ー

 

  6月の第三日曜日、16日は父の日だった。
日本の父の日は米国に倣ったものらしい。ウィキペディアによると、1909年、米国ワシントン州スポケーンのソノラ・スマート・ドッドという娘が男手ひとつで育ててくれた父親に感謝し、父親の誕生月である6月に牧師に礼拝をしてもらったのがきっかけだという。
 1966年、リンドン・ジョンソン大統領の時、6月の第3日曜日を父の日の記念日と定めた。

  ともあれ、父の日。父親の思いは人それぞれであったろう。
ありがとうと 言ってもらった父親もいれば、何の沙汰もなかった父親もあろう。

 子にとって、小さい時から多く目にしてきたのはどうしても一緒にいる時間が多い母親である。さらに、子の人格が形成されるのは小学生の頃となれば、母親の人柄や日頃言うことが父親より多く子に影響するのは避けられない。

母子家庭だったら父親の影は更に薄くなる。

 父子家庭の子はどうだろうか。もしかしたら、子はことさらありがとうを言わなかったかもしれない。それでも休みの日にキャッチボールをしてくれる父親が大好きである。慣れない手つきで取れたボタンを付けてくれる父親、運動会に自分で握ったおにぎりを持ってきてくれる父親が大好きである。いたずらをした時ゲンコツをくれた父親など後になるとなおさら懐かしく想うものである。

 そんな子は知らずしらずのうちに気配りが身に付く。父親の帰りが遅い時はご飯を炊いてくれるし、たまにはカレーを作ってくれる。母親のことなど素振りにも出さない。子ども心に、口にしてはいけないことだと思っているのかもしれない。

 ともあれ、両親が揃っていようが片親であろうが子が父親を本当に知るのには時間が要る。自分が社会人になり、さらに父親になった後ではないだろうか。

 



 

 



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