2、心の持ち方と免疫力の関係
「ノラ先生。ピンピンコロリと逝く方法を教えてください」
「生活習慣病にならず、幸せに長生きすることだ」
「生活習慣病?」
「がん、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎炎、肝炎など注意すれば防げる病気だ」
「どうすれば防げます?」
「食生活、運動、心の持ち方が関係する」
「食生活、運動はわかりますが、心の持ち方で長生きできるのですか」
「2016年に、日本とアメリカの13万6000人を7年間追跡し、発表された。生きがいを持っている人はあまり持っていない人に比べ、死亡リスクは20%低かった。カルフォルニア大学のコール教授は(ポジィティブな感情や、生きがいを感じることは長寿につながる。良い感情を抱いたり、人生の目的や意義を意識することと長寿とは相関関係がある)と言っている」
「へえ。なぜかな?」
「良い感情や生きがいを持って生活すると、免疫力を高めるからだ」
「免疫力?それは?」
「人間には病原菌などの外敵から体を守ってくれたり、かかった病気を治す強力な力を備わっている。それが免疫力だ」
「人間に備わっている免疫力ってすごいのですか?」
「強力だ。免疫細胞の一つである、NK細胞は毎日3000から5000のがん細胞を秒殺する力がある。それに今話題の新型コロナウイルスも殺す。がんにとっては最大の敵だ。その免疫力を利用した画期的な薬がオプチーボだ。ノーベル賞も与えられた。1年で1人いくらお金がかかると思う?」
「高いのですか?」
「1千万円ほどかかる。肺がんや皮膚がんに劇的に効く場合があるそうだ。腸内の悪玉菌の割合が多い人には効かないそうだ」
「腸内細菌が重要と言うことですね」
「腸内細菌と免疫力は密接な関係がある。それはあとで話す。免疫の働きは3つある。1つは(感染の防衛)であり、1つは(健康の維持)、もう1つは(老化・病気の予防)だ」
「免疫力が高い人が長生きし、ピンピンコロリと逝くわけですか」
「そうだ。おおきな病気にならないからな。免疫力は腸や細胞や血液に70%ある。残りの30%は人間の心にあると言われている。ストレスが大きく免疫力を低下させる。ストレスを減らすだけでなく、十分な睡眠、感動、笑い、読書、音楽、香り、犬猫を飼うなどで免疫力を上げ、病気を防ぐことができるのだ」
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