特定健診
毎年、会社へ提出するために健康診断を実施している
例年のように「特定健診のお知らせ」と書かれた緑の封書が届いた
天候が気がかりだったがたまにぱらぱらと雨が落ちている
施設へ着くと計ったように開始時間丁度の9:30分だった
1番かと問うたら先人がいるらしく5番の番号札を渡された
そして紙に書かれた文字に返答を要求された
”生理中ですか?”
「えっ!?72歳で生理があるとすれば病気でしょう」
あまりの衝撃に思わず大声で口走ってもうたわ・・・
ふたりの受付嬢は何事もなかったかのようにすまして、わかりましたと応答した
ドア前の案内のおっさんも微動だにしなかった
マスクが幸いしてか彼らの表情はうかがえずお役所仕事のマニュアル進行を察した
しかし、なにかしら不気味であった
まずは採尿である
去年と異なり紙コップと小さなビーカーを渡され説明を受けた
「最初の尿は捨て紙コップからビーカーに移してください、半分ほどで結構です」
紙コップにはこぼれないように突き出た注入口がある
イチバン絞りを捨て次のしずくから受け入れろとはどうゆうこっちゃ・・
私の排出口は水道の蛇口のように器用ではない
朝からなにも食べられず空腹を満たすために水道水をコップに4杯飲用した
自宅で半分ぐらいは排出したけど残りはまだ出ないかもと案じていたらなみなみとお出ました
小指ほどのビーカーに半分と言われたがせっかくなので9分ほど注入して係に渡した
例年ならその場で結果を教えてくれたが今年は違うようである
指示されるがままに身長、体重、血圧、腹囲を測り聴診器でハートと甲状腺の触診を受け採血で終了した
血圧測定は誰のせいか何のせいかは知らないけれど測定不能のエラー続きで5回ばかりやり直した
肺のレントゲンもなく心電図測定もなく時間短縮で終了した
個人情報厳守というわりにその都度名前と誕生日を連呼させられた
そのせいで前後のおっさんらがふたりとも24年生まれだと知った。
2日後、採血ミスの内出血で左腕に青紫の大きなハートマークの入れ墨が出現した
・・しばらくは失せそうに無い・・・
当世流行りのワンポイントタトゥーには全く興味がなくその道を極めてもいない。
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