数年前に雇用推進対策としての職業訓練校で机を並べた同窓からメールが送られて来た。
「今年は30名の新規採用をしたけど残るのは1割にも満たずに現場は相変わらず気の抜けない多忙さで休日はくたくたになりずっと寝ていて、あなたと会う時間さえ作れない」
この不景気に30名の採用とは、右肩上がりのバブルやね~
「しかも全員、大学卒です」(本人も大卒です)
石を投げれば大卒の時代だけれども、就職希望者の全員が、本当に福祉大好きだとは、にわかに信じ難いです。
「ヘルパーの仕事のなんたるかを分かっていなくて、表面的な好条件に釣られ就職して3K以上だと体験して辞めていくのです、ところで介護福祉士は取得しましたか?」
なるほど、核家族世代には介護という得体の知れぬ業種が不思議体験で興味を惹くのかもしれません、介護福祉士はまだ年数不足で受験資格がありませんが、受験する気がなくなりました。
「看護師の地位浮上の為のヘルパー設定だけど、学歴、国家資格を問うても所詮、高齢者、難病障がい者の下の世話身体介護、生活支援家政婦なので資格に何の意義も見出せないです」
そもそも看護師不足からの思いつき制度なので、その下働き地位に付加価値をつけおだてて使おう、国家資格にしてふんだくろうという根性がやましいのです。最初、福祉大学卒で社会福祉士の受験資格を得ようと入学しましたが、1年半で卒業単位を取得したけど4年在学しないと卒業できず、他大学への入学も認可されません。進級制度もなくだらりと籍を放置して卒業を待つだけで四苦八苦して勉強した知識もそのころには、露と消えてます。
それに国家資格手当をもらったところで微々たる金額でお国への継続申請で赤字かもしれません。そうまでして受験対策に費用をかけて受験したくはないです。
「その通りです。今、フィリピンの女性が介護福祉士の勉強をしてます」
取得して日本で働くのならいざしらず国内でしか有効でない資格でしょう。そこで死ぬまで奉公する気ならご立派です。後輩は実技は合格したけれど試験に2回落ちてやる気を失せているのに事業所の利益確保の為に受験しなさいと強制をされ嫌気がさして他へ就活をしてます。
「今年、59歳で身体介護では自分が最高齢になりました。家のローンが残されているので身体の続く限り現状維持しますが、いつまでいける事やら・・・」
在宅介護で当分やるつもりだけど、こちらも高齢でいつまで続けられることやら・・・・。