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ベートーヴェンバイオリンソナタ九番であります。ピアノとバイオリンの恐ろしいまでの掛け合いは,あたかも真剣での斬り合いのようです。火花が散るというか、聴いた感じが、ブルースリーの死亡遊戯みたいに、梯子を登るイメージ。体力万全で聴く方もエネルギーが必要な曲です。同様に,聴いてハラハラするのは、グールドのピアノソナタ悲愴です。思いの丈をピアノに叩き込む迫力というか、激情を味わうのが、ベートーヴェン。激しいお顔の肖像画の方が、うっとりする作品や優しく慈しみ溢れる作品も量産しました。音楽の泉は,冷たく透き通り月光に照らされる,時には,手を入れても冷たくはない。優しさすら感じるというものであったと思います。ただ,モーツァルトのようなラブコメを書くことは,芸風にないのでしょうね。
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