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先日は、リヒテル先生の平均律のお話でしたが、今回は、グールドの平均律のお話。リヒテル先生は,申し分なし。さらにグールドは、その芸風において別の領域を創っている方なので、また楽しです。大変楽しめます。私達,音楽ファンにとって有難いばかりです。バッハ作品は、神に捧げられた音楽なので、基本は、リヒテル先生の神的な、いわゆる音楽の捧げもの的な演奏なのがよろしいのでしょう。一方、人間の救済を目的に演奏するかの様なグールドは、実に味わい深い。あんたも苦しいのかい、そうワシも苦しいんだよ。みたいな演奏。例えるなら奈良公園の鹿。野生もあり、人様をついてくることもある。要注意です。クセが強い。だから、グールドを聴き続けるのかもしれません。その時の気分に合わせて平均律を楽しむ。ハマります。
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