坂の上のチビタと楓太と春陽

お空の上のちっこい兄ちゃんチビタを見上げるでっかい弟 楓太に
春陽という ちょっとちっこい妹ができました♪

心に残るわんこたちのお話…2

2013-10-22 | 想い出わんこ

つづきです。

今日はちょっと長くなりそう^^;

最後にはお知らせもあるので、お付き合いいただけたら嬉しいです。

 

1981年11月3日

 

新婚当時住んでいた家の裏は田園風景。。。

祝日で仕事がお休みだったので、家でのんびり過ごしていた日。

おとーさんが窓を開けて一番に目にしたのは

田んぼのあぜ道で数人の子供たちに追いかけられて

逃げまわっている小さなわんこでした。

しばらくして、そのわんこが追い詰められて辿り着いたのが

なんと、我が家のせせこましい裏口。

最初は少し警戒していたけど、クッキーで手なずけて抱き上げると

相当放浪の旅をしていた様子で、ドロドロでフェルト状のひどい毛玉だらけでした。

よくよく見ると、マルチーズの女の子だった・・・みたいな。

 

幼い日の、シロのあの悲しい出来事が蘇りました。

子供だった私にできなかった事。

大人になった私にはできる事。

ひとまず保護をして・・・

さてどうしたものなのか?

恥ずかしながら、当時はまだ警察に届けるという知識がありませんでした。

そして、今のようなネット社会になるずっと以前のこと。

そこら中の電柱に迷子の張り紙がないか見て回るしか私にはできませんでした。

でも結局、飼い主さんを見つけることができず

やがて我が家の子として暮らすことになりました。

賃貸の家でしたが大家さんに頼み込んで、一緒に住むことを了承して頂きました。

 

 

当時流行っていたアニメ、Dr.スランプアラレちゃんのガッちゃんに似ていたので

ガッちゃんと名付けられてしまいました(^_^;)

ちなみにアラレちゃんのガッちゃんの本名は

「則巻(のりまき)ガジラ」っていうそうです^m^

 

 

それはそれは、お利口さんで可愛いガッちゃんでした。

 

自動車などなかったけど、どこへ行くのも一緒でした。

 

自転車の前かごや・・・

 

バスケットに入って電車に乗って・・・

 

お休みの日には、いろんな所へ一緒にお出かけしました♪

 

だけどそんな幸せな日々を1年半ほど過ごした頃

事情があって社宅に引っ越すことになってしまいました。

社宅となると融通も利かず

ガッちゃんは私の実家で預かってもらうことになりました。

それはもう泣きました。

「いつか必ず迎えに行くから」と約束をして。。。

 

父は知り合いに「孫を預かってるんや」と嬉しそうに話したりして・・・

それはそれでちょっと切ないものがあったけど

ドンを亡くして以来わんこがいなかった両親は

ガッちゃんを大切に大切にしてくれました。

それでも、ガッちゃんは本当に私たちの迎えの日を待ち続けていて・・・

その姿を見て、いつも母は嘆いていました。

母には申し訳ない気がしたけど、私たちはそんなガッちゃんが愛おしくて

一日でも早く迎えに行けるように頑張りました。

毎週のようにガッちゃんに会いに実家へ行き

晩ごはんを食べさせてもらい(^_^;)

時には社宅に、こっそり連れて帰ったりしながら5年間を過ごしました。

そしてやっと、私たちも自分の家を持つことができ

約束通り、ガッちゃんを迎えに行くことができました。

 

向かって右端がガッちゃんで、左端がリリー、中央がピコ。

 

リリーとピコは、ガッちゃんが実家にいる間に産んだ娘たちです。

リリーもピコも当然、実家の母っ子になっているので実家に残して

ガッちゃんだけが私たちの元に帰ってきました。

 

帰ってきてから一緒に過ごせた時間は1年半でした。

 その間にガッちゃんは乳腺腫瘍の手術をしたり

心臓の病気になってしまったりと、辛いこともあったけど

離れ離れの時間を取り戻すように

いつでもどこでも一緒の、幸せな日を過ごしました。

最後は心臓病に勝てず・・・

おとーさんの帰宅を待っていたかのように

駐車場に入る車の音を聞いた後、倒れてそのまま旅立って行きました。

推定ですが、小型犬ではまだまだ生きられるはずの10歳くらいでした。

 

迷子という辛い経験をしたガッちゃんが

心を許し強い絆ができた私たちと、また離れ離れの生活を強いられて・・・

そんな寂しい思いをいっぱいさせてしまったのに

ガッちゃんの目は、心は、最後までずっと変わりなく私たちの方を向いていてくれました。

健気で愛おしいガッちゃん。。。

 

私たち夫婦にとっての初めてのわんこがガッちゃんだったから

その後迎えるわんこたちも、途中からであろうとなかろうと

出逢いの形など、何ひとつ心配材料にはなりませんでした。

後に迎えたサンタもチビタも、そして今いる春陽も

みな、それぞれの過去がある途中からの子だけど

唯一パピーから育てた楓太との信頼関係が築けた時間と

その子達にかかった時間がどれだけ違うかと言えば

なにも変わりないように思います。

気が付けば、どの子も同じように、私たちを信じてくれる純粋な目を

真っ直ぐこちらに向けてくれていました。

 

今までこのブログに登場したことのなかった過去のわんこたち。。。

シロが教えてくれたこと

ドンが教えてくれたこと

ガッちゃんが教えてくれたこと

心に残るそれぞれのわんこが教えてくれたことが

次のわんこへと繋がり、今があると思っています。

 

 

長くなりましたが、最後にこの子。。。

 

タヌキに似ていたのでターくんと呼んでいました。

 

この子は、ガッちゃんを迎えた数か月後の夜中

家の裏から悲痛な鳴き声が聴こえてきて、おとーさんに見に行ってもらったら

用水路に体が半分落ちて溺れそうになっていた子です。

捨てられたのか、野良わんこが産んだ子なのか・・・

結婚した早々、立て続けにこういう子が目の前に現れて

シロが送り込んでいるのではないかと思ったほどでした。

でも保護はしたものの、ガッちゃんだけでも大家さんに頼み込んで許可頂いたばかりの時。

それ以上、無理を言えないので里親さんを探し

無事、おとーさんと同じ会社の人が里親になってくださいました。

 

後に成長した写真を頂いたりしていたのですが・・・

 

その後、このお家は火事になってしまい

誰かがターくんの鎖を外すまではして下さったそうですが

その後の行方は、わからなくなったとのことでした。

溺れそうになっている所を助けられ

火事からも逃がしてもらい

そんな受難を乗り越えられたターくんだから

きっと今度も誰かに助けられて、最後まで生きぬいてくれたと思いたいものです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

最後にお知らせです。

今度の日曜日、春陽の保護主さん主催の同窓会&譲渡会があります。

以下、LEY-LINEさんのHP より転載させて頂きますので、よろしくお願いいたします。

 

2013年10月27日日曜日「LEY-LINE同窓会&譲渡会」開催のお知らせ

 

LEY-LINE卒業生の皆様はもちろん、卒業生ではない方も大歓迎です!

現在、新しいご家族さんを待ってる子たちも参加しますので是非会いに来てあげてください~。

里親になってみて分かった悩み事や、また良かった事など語り合いましょう~~~

また、里親になる事に関心はあるけど、やっぱり不安があり、一歩踏み出せないという方はいろんな方のお話が聞けて参考になるかと思います。お気軽にお越し下さい。

日 時:2013年10月27日(日)13:00~【雨天中止】

場 所:オーシャンパパランド

参加費:1軒1000円 (ワンちゃんは何頭でもOK)

※この日、カフェはお休みですのでドリンクや食べ物は各自お持ち込みください。ワンちゃんの水はこちらで用意いたします。

※個人で保護活動されてる方で、里親さん募集中の「会ってもらえれば良さが分かってもらえる!」と思われる子がおられましたら良かったらワンちゃん連れで是非ご参加ください^^

 

 

 


心に残るわんこたちのお話…1

2013-10-21 | 想い出わんこ

 

毎晩寝る前に、ここの前に立ち

私が身近で関わった、お空のわんこ達に「おやすみ」を言います。

 

チビタ ・ サンタ ・ ガッちゃん ・ ドンくん

ピコちゃん ・ リリーちゃん ・ ジョンくん

マルちゃん ・ ターくん ・ ジェシー ・ シロくん

 

いつか書いておきたいと思っていた、わんこのお話です。

 

私のわんこ人生の原点となる、あのわんこに出逢ったのは私が5~6歳の頃。

どこからともなく我が家付近に迷い込んできた、白い野良わんこでした。

こっそりご飯の残りをあげているうちに、すっかりなついてしまい

私はその子に「シロ」という名前を付けて可愛がっていました。

両親も祖母も、シロを可愛がってはいましたが

それでも、「うちの子」として迎えてもらう事は叶わず。。。

おそらく経済的なこととか、大人の事情というのがあったのでしょう。

決して裕福と言える家庭ではなかったので、子供なりに無理を言えずにいました。

それでも、シロと一緒に過ごす日々はとても楽しいものでした。

 

 ところが、そんな楽しい日は長くは続きませんでした。

 

ある朝・・・

シロは私の目の前で、ひどい捕まえ方をされて

トラックに放り込まれて連れて行かれてしまいました。

近所の人が通報したようで。。。

母は泣いている私を抱きしめて 「飼ってやれなくてごめんね」 と言い

そして母も泣いていたように思います。

 

幼かった私には、その経験はとても重いものでした。

私がシロにしてあげられることは、シロのことを忘れずに生きること。

私が大人になってからの わんこたちとの出逢いは

シロが導いてくれたように思えてなりません。

 

 

その出来事から10年以上経って

我が家(実家)に初めて迎えることになったわんこが 「ドン」 でした。

 

知り合いのお家で生まれたドン…コロコロで本当に可愛かった♪

 

体格は、春陽をひと回り小さくしたくらいだったけど

今思えば、耳が垂れていたらまるでゴールデンのよう♪

 

 

私の結婚式前夜にはいっぱいお話をして、祖母を介護中の母の事をお願いしました。

なのにドンはその数か月後、6歳でお空に旅立ってしまいました。

パルボでしたが、まだそんな名前の病気は広く知られていない時代でした。

可愛いだけではいけない大切の事を、ドンは無知な私の心に残してくれました。

 

そしてまたその数か月後。。。

私たち新婚夫婦の目の前に、突然舞い降りた天使は

人間の子ではなく、マルチーズの迷子犬でした。

 

ガッちゃん(女の子)♪

 

長くなるので、次に続きます。