『回廊』5号のエッセイとかコラムとかの感想を手短に。
『なぜ眼鏡は属性と成り得たのか』
「メガネ」が、どうして属性(萌えキャラに備わっている固有の性質・特徴)と成り得たのか、ってのを著者なりに分析するコラム。
きっかけから属性が備わるのではなく、無意識下にあった原初体験から浮き彫りになってくる、っていうのがオレ的には目新しかった。
著者が原初体験をトレースしていく過程を、自分に当てはめてやってみるのも面白いかもしれない。
(ちなみにオレにとっての眼鏡の原初体験は野比のび太……だから、眼鏡に萌えないのか……?)
ところで、これを読んでいてふと思ったのだが、「普段、眼鏡を掛けているコが眼鏡を外すと実は美少女で~」ってのは、どういうメカニズムなんでしょうかね? っていうか、これはなに萌え?
『眼鏡っ子を生み出す日本語』
日本語においては、道具に過ぎない眼鏡が道具を使う人の能力や技能、それを超えてイメージを物語るってのは、あ~、なるほど~、と感心した。
わざわざ「眼鏡っ子」って限定したんだから、メガネ野郎や眼鏡の紳士ではなく「眼鏡っ子」に至る根拠が、もっと面白可笑しく語られていれば良かったのにね。惜しい。
『積読にいたる病』
特にどうということもなく、サッっと読み流せる(褒め言葉)。読者の目を意識してるってのは、さすがってカンジだ。
飲みマンガといえば、浜口乃里子の『酒とたたみいわしの日々』ぐらいしか知らないなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます