「ガザCが、こんなにカワイイなんて」
劇場版Ζの第2弾。
公開前はフォウの声優さんが変わるとかなんとかで、いろいろあったようだけど。
でも、そんなもの観てみないと分からないじゃないか、ってなわけでフォウに期待しながら観てみました。
第2弾ってことで時間に余裕があったのか、新規の書き下ろし部分が前作よりけっこう増えていて嬉しかった。
前作はシャアの初登場がテレビ版と同じだったのに、バスクがわめき散らすシーンが新カットになってて肩すかしを食らった憶えもあっただけに、全体的に新カットが増えたのは何より良いことだ。
フォウが登場する前に、まずはベルトーチカが登場。当然、新カットもある。
んで、このへんの出来事として、ブランとロザミアがシャトル打ち上げを阻止せんと突っ込んでくる。
相変わらずブランは「アッシマーがァァァッ!」とアッシマーへの偏愛ぶりを見せて撃沈。
ロザミアとカミーユの戦闘も、新カットが多くなっていて格好良い。
んで、サイコガンダムに乗ってフォウが登場。
ある意味、オレにとって最大の焦点であったフォウだけど、きとんとフォウらしくなってた。なんか変な表現だけど。
頭の中で想像していたフォウのイメージと変わらないっていうか、違和感はなくて、フォウがフォウらしくなっていたと思う。まずは一安心してよろしいかと。
ただし、フォウのプッツン(死語か?)ぶりには、ますます拍車がかかったような気がする。
っていうのも、ただでさえキレてるのに、劇場版ってことで尺もストーリーも切っちゃってるもんだから、なんか無茶苦茶なことになってる。
だが、それでもいい。
真のΖガンダムファンたるもの、優れた直感力や認識力でフォウの言動のすべてを理解して観るべきだ。
特にスードリの特攻シーンは涙なくしては観られない……っていうか、もしかしてフォウはこれでお役御免なのかしら?
宇宙に戻ってからは、なんといってもマウアーにつきる。
「守ってみせる言っただろ」の名ゼリフとともに、男前な散り方をするマウアー。もともと、マウアーはイイオンナだっただけに、劇場版のあっさりとした死に方があまりにも惜しすぎる。
サラに関しては、テレビ版でもあんまり思い入れがなかったので……っていうか、マウアーの扱いとはうってかわって、後半はサラばっかりが活躍してた気分。
正直、今作はフォウがメインだと思っていたので、前半しかフォウが登場しなかったのにはちょっとガッカリ。
ティターンズばっかりだとアレなんで、エゥーゴに目を向けると。
エマさんがイイ感じだった。
ヘンケン艦長とのやりとりが増えて、これは第3部への伏線だなと思わせる。
ちょっと照れたような困ったような表情とかも、なんかカワイイし。っていうか、オレは元々エマさんを本能的に好きなようなので、そういう風に観てしまうのかもしれんけど。
対照的に、レコアはひたひたと破滅に向かっており、これまた第3部への伏線がちらほらと。
ああ、それとブライトが家族のビデオに見入っていて話を聞いていなかったり。これも恋人たちですな、一応。
ちなみに、ここでウォンが修正しなかったのが意外。
なお、ファは出番がほとんどなし。
彼女の活躍は第3部へ持ち越しか?
んで、ラスト。ハマーン降臨なのだが。
ハマーン・オリジナルカラーのガザCが、なんかカワイイ。キュベレイのカラーリングに似てるっていうか。そういえばCDAのシュネー・ヴァイスも似たようなカラーリングだった。
今までのハマーンって、おっかねえオバサン(でも、二十歳)っていうイメージが強かったんだけど。CDAを読んでから今作のガザCを見ると、ハマーンにも女の子っぽいところってあるんだな、と。
っていうか、あのハマーンを、こんなハマーンにしたシャアっていったい……。
劇場版Ζの完結編となる3作目は、ラストがテレビ版と異なるってあらかじめ発表されてるけど。
フォウの扱いも含めて、今から楽しみ。ついでにハマーンとシャアの関係についても、それなりの結末があると嬉しいのだけど。
『機動戦士ZガンダムII -恋人たち-』(映画館)
http://www.z-gundam.net/
監督:富野由悠季
出演:飛田展男、池田秀一、古谷徹、榊原良子、他
評価:8点
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