「網干ロマン街道めぐり」で内部公開されていた旧水井家住宅 をご紹介する。
こちらは純和風建築だが内部を見ると、すぐ近くにあり先に建った山本家の影響を受けているように思う。
使用カメラ・レンズ;SONY α7・Ai NIKKOR 20mm f3.5S・2017.11撮影
【2019.7.17 写真追加】
2019.7.6撮影分の写真を追加します。追加分には☆を付けます。
使用カメラ・レンズ;SONY α7・Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL III E-mount
旧水井家住宅
(不詳/T11/木2/姫路市都市景観重要建築物等)
【外観】
全景
戦前には材木問屋であったという。
少し引いて全景
道路付け替えで、向かい側の街並が失われたのが残念だが旧水井家住宅は上質な建築だ。
左奥電柱の向こうに山本家の望楼が見える。
ちなみに、この空き地には染物屋と土蔵があった。
(カメラ;Nikon FA・1996/8/9撮影)
古い写真を整理するまで、染物屋のことはすっかり忘れていた。
土蔵
主屋
門
内玄関
応接間窓台の格子
前庭から裏庭への入り口扉
【内部】
中玄関の梁
表玄関より南西向きに応接間、前室、客間10畳
客間10畳西面
客間10畳仏間上の欄間
客間10畳北西面
客間10畳北の縁側
客間10畳南面欄間
客間10畳の西仏間内部
☆
左に躙り口のような入り口があり、そこからお坊さんが出入りしていたという。
客間10畳の西仏間天井
☆
格天井になっています。
客間15畳北西面
客間15畳西面
客間15畳脇床
立派な花頭窓(火灯窓)がある。
同上
客間15畳床天井
客間15畳南の縁側
同上
縁側南西角の床
縁側南西角の天井
洗面台
タイル張りは先に建った山本家の影響を受けているのかも入れない。
階段
土蔵への入り口?
位置的に見て表の土蔵に通じる出入り口かと思われる。
客用浴室
山本家のように大理石というわけにはいかないが、当時としては立派のものだと思う。
客用浴室天井
天井は中央が高くなり、湯気抜きがある。
表庭
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2階客間15畳南西面
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2階客間15畳南面襖
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素晴しい障壁画。
2階客間15畳西面脇床
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2階客間15畳南面欄間
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浅野家と同じ家紋「丸に違い鷹の羽」
2階前室南面の欄間
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茶道具一式が彫られている
各所の襖引手
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初めて2階を見ましたが、大変素晴らしい内装です。
しかし雨漏りで傷んだ部屋もあり、早急な対策が必要です。
※表題写真のみ 使用カメラ・レンズ;SONY α7・Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL III E-mount・2017.12撮影
【余談ですが、カメラ・レンズのはなし】
Ai NIKKOR 20mm f3.5Sは1982年発売。設計は1979年発売の非Sタイプレンズと同様で古いレンズだ。
今回掲載した写真からも分かると思うが、直線で構成された和室内部を撮影すると単焦点レンズと云えども収差が目立つ。
特に、座敷を真正面から写した写真に樽型収差が確認できる。
Ai NIKKOR 20mm f3.5Sで山本家・水井家を撮影後すぐに
Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL III E-mountを購入したのはそういう事情だ。
更に、SONY Eマウントのフルサイズ化は設計上無理をしているので、
周辺部が蹴られないようにイメージセンサーを少し歪曲させてあるという怪情報もある。
すなわち、専用に設計されたレンズでないと歪んでしまうというのだ。
これは、通販サイトか何かの口コミに書き込まれていた内容なので信ぴょう性に問題があるが、
Eマウント専用のレンズを選んだ理由でもある。
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