それでは「帰れない山」を(山歩きが好き)な視点で雑記していきます
「帰れない山」は片方の主人公であるブルーノの立場を言葉にしたものですが
わたしも一人で山歩きをしていてテント泊や小屋泊で夜過ごしの山となることも
多々あったのですがその夕方の時間を「帰らなくてよい山」として
山の斜面の草原を黄金に染める時間をとても愛していました
わたしの山歩きの大半は日帰り山行でしたがそれはそれで素晴らしいとしても
夜過ごしの山の充実感は人生時間を埋めるものとして貴いものでした
そもそも山歩きは一人で歩くのと複数人で歩くのとでは感覚的にまるで違うものになります
複数人で歩くときはならではの楽しさはありますが感覚の集中はほぼ出来ません
ですが一人で歩く人は分かると思うのですが山を歩いて楽しい時、キツイ時、怖い時
山歩きの経験を積むにつれて山と語り合うことが出来るようになります
そんな一人で夕方の「帰らなくてよい山」時間を過ごしていると
山が労わってくれているような、親友のような… そんな感覚になります
わたしも今は個人的事情で山歩きを止めていますが
時が来れば、また山歩きを始めて
わたしの究極の「帰らなくてよい山」を探す旅に向かうことになるはずです
なのでピエトロとブルーノの心境描写は深いところで理解できて読めたと思います
ちょっと話はずれますが
今年は山歩きでのアクシデントでの救助の報道が異常的な多さになっています
わたしも一人で歩いている以上そのような状況に陥る可能性はあったとしても
這ってでも下る覚悟をもって歩いていました
山歩きをする人には服部文祥さんの「情熱大陸」を観てもらいたいものだと思います
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