それから
散歩していたら、
「それから」
というお店があった。
夏目漱石?
そういえば、高校生の時、
国語の授業で、
先生がみんなに聞いた。
夏目漱石の三部作は何だ?
エッ何だろうと思った。
「こころ」かな?
「坊ちゃん」は、違うような気がする。
先生が言った。
まず、三四郎
それから何?
僕は、それから何だろうと思った。
まさか、それからが、
本の題名とは思わなかった。
先生が、
「三四郎」、「それから」、「門」
だと言った。
へぇ〜。そうなのか。
不思議な感動があった。
後日、その三部作を読んでみた。
三四郎は、とても良かった。
ところが、それから、門と
だんだん暗くなり、
「こころ」まで暗くなった。
しかし、
あの授業の新鮮な感動は、
忘れられない。