何時も桜の季節は、肌寒い風が吹くが思い出すのは、東京の
兄の明日は命日である。関東二十日会葬儀の当日
落合斎場の桜吹雪と出口の哭いたのが脳裏に焼き付いている。
昔の友達もみんな惜しいやつほど逝くのが早い
大都会の激戦地での活躍も身心共にくたびれて逝くのが早いのか
名前を聞かなくなるとひっそりと都落ちして田舎暮らしで余生を過ごす
長野伊那市にある先代桶谷親父の墓参に行ってからしばらく経つな
そろそろまた行こう。
人間鬼籍に入ると忘れてしまうのが世の常かも判らないが、この頃
やたらと他界した方々の夢を見る。
生きている人間の夢より亡くなった者ばかりだが、一度も亡父の
夢は見たことがない俺が一歳に満たない時に父は、他界したし
記憶に無いから夢に見てても誰が誰かは解らないし父の記憶は
全くない、亡父の異名はスターリンだ子供の頃そこら辺の親父に
父ちゃんの名前と爺様の名前を聞かれて父ちゃん敏夫、爺さん七郎
と言うとあー共産党様げがうんじゃおどっつさまスターリン様げだっぺ
だったな子供ごころに共産党様とスターリンってなんだっぺ
だった
支離滅裂孫で子供の俺は、権に屈せず悪名高き俺様は
これで良いのだ