ジョンジェがインタビューで言っているとおり、心が温かくなる映画でした。ジョンジェはちっともカッコよくないし、カッコよくないどころか、多分等身大の設定なんでしょうけど、20代には、とてもじゃないけど見えない。爆。でも、こういうのってあるよね、あるといいなぁ、あってもおかしくないし…と思わせてくれる映画って好きなんですよね。もちろん、ジョンジェの演技も良かったし、他の俳優さん(相手役のお嬢さんが、元宝塚トップスターの愛華みれに見えて仕方なかったけど)も、抑えたいい演技を見せてくれて、ああ、見て良かったなぁと、しみじみ思えたのですが、なんと言っても、シナリオがワタクシ好みでございました。世界をそれほど広げず、淡々と毎日を描く、みたいな。
それと。
自分の大学時代に重なりました。スンホニの
「氷雨」は、ちょいツライ過去の恋愛経験を思い出し、同じ“重なる”でも、ちっとも楽しめない内容でしたが(それに、なんか入り込めない映画だった…)、これは、楽しかったサークルの部室での思い出や学祭、合宿先でのさまざまな事件(笑)、それに、今までの人生で、おそらく最も好きだった先輩の楽しそうな姿(…ジョンジェみたいなステキな人…とは、か・な・り、かけ離れた方でしたが。笑)と映像がオーバーラップして、微笑んでしまうような、悲しくなるような、切なくなるような、胸の奥がチクチクするような感覚があり、今、コレを書いていても、自然と顔が緩んできます。
ただ、ひとつ疑問、いや疑惑なんですが、「雨」「黄色い花束」…ときて、ワタクシの大好きな某ドラマを思い出してしまいます。このドラマの方が制作は後ですね。これに映画「カラ」が加わると…。むむむ。彼の国の知的財産に対する認識について、またまたあれこれと考えたくなってしまいますねぇ。え?深読みしすぎ?だといいんですけど。
今日の1曲 もちろん映画「オズの魔法使い」(原題:The Wonderful Wizard of Oz)OSTより「Over the rainbow」(1939)
戦時中の映画なんだぁ。
今でも好きな映画の一つですが、クリスチャン・スレーター主演の「忘れられない人」(原題:Untamed Heart。1993)を思い出しました。この映画も、切なかったなぁ。「Over the Rainbow」と違って、悲しい結末だったけど、心がほっこりする内容でした。
そうそう。「薔薇の名前」(原題:Der Name der Rose。1986。ウンベルト・エーコ原作なのに、この映画ったら、ドイツ産なんだよね。あ、イタリアと合作か。でも、何故にタイトルがドイツ語?)の演技が光ってましたよね、彼は。この映画も、大好きな映画の一つで、元々ショーン・コネリー目当てで見たのだけど、彼の演技にも惹かれて、このあと作品見まくりました。最近、何してるんだろ? また事件起こしちゃったかな…おっと、失礼。
というわけで、レンタルじゃ物足りないってんで、DVD早速お買い上げ~!です。