高松のスポンジ DON

高松で社会人3年目を送る人の日記
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ヨーロッパ・フットボール三昧の旅 10日目 ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦

2009年12月08日 19時11分05秒 | ヨーロッパ・フットボール三昧の旅! 09春

 2009年3月7日。ローマ、テルミニ駅近くの、とあるホテルにて迎えた一人旅10日目、セリエA、ローマ vs ウディネーゼ観戦の日の話。ローマ戦は夕方キックオフ。それまでは、サン・ピエトロ大聖堂やナヴォーナ広場あたりを散策することに。ローマの街を歩いて歩いて楽しむのである!

 まずは、地下鉄でサン・ピエトロ大聖堂へ。電車内では、バイオリンを弾きながら乗客からチップを集めて歩く人や、子どもを抱いて乗客にお金をねだる人など、日本ではまず見られないローマの日常がそこにはあった。

 “Ottabiano” から歩いてバチカン市国入国。視界にサン・ピエトロ大聖堂がどーん!「よう、一年半ぶり!」


↑ サン・ピエトロ大聖堂

 広場の中央に立って腕組みしてじっくり眺めた。「ドラクエの城や。」


↑ たくさんの彫刻の像と展望台へ並ぶ人々の長蛇の列

 満足して、次はナヴォーナ広場の方面へ。


↑ サン・ピエトロ大聖堂からまっすぐ伸びる道。土産物を売る露店がたくさん。

 しばらく歩くと、ローマを流れるテヴェレ川にたどり着いた。


↑ テヴェレ川から見たサン・ピエトロ大聖堂

 テヴェレ川に沿って歩いていくと、今度はサンタンジェロ城がどーん!ぜいたくな散歩だなあ。


↑ サンタンジェロ城

 そして、ナヴォーナ広場までやってきた。カフェやレストランに囲まれ、たくさんの絵描きが自慢の絵を並べて観光客と交渉している平和な広場。


↑ ナヴォーナ広場

 ナヴォーナ広場の中央には「四大河の噴水」なるものがあるらしいので、早速見てみることに。


↑ 「四大河の噴水」

 この彫刻の作者「ベルニーニ」と、背後に建っている教会の設計をした「ボッロミーニ」はすごく仲が悪かったらしい。そこで「ベルニーニ」は、「ボッロミーニなんかが作った教会はそのうち倒れるぞ!」という皮肉を込めて、腕を上げて身を守ろうとする人の像を作ったらしい。へぇ~へぇ~そこまで嫌いか~ボッロミーニ~。


↑ 「この教会そのうち倒れるぞ」という意味を込めたらしい

 近くにジェラート屋さんを見つけて休憩。チョコレート&レモンをチョイス。イタリアのアイスクリームほんとにうまい。かなり濃厚。かなり甘い。


↑ ジェラートとナヴォーナ広場

 ナヴォーナ広場の次は、となりのカンポ・デ・フィオーリ広場へ。カラフルな花屋や、色鮮やかな果物屋やらを売る店が並ぶ、がやがやにぎわう色彩豊かな広場。


↑ カラフルな花屋


↑ 色鮮やかな果物屋

 ここは観光地というよりは地元の人が集うところのようで、忙しそうに包丁でたまねぎを切る人や、大量の買い物をするおばさんなど、ここにもローマの日常があった。

 まだまだ散策はつづく。カンポ・デ・フィオーリから歩いて、今度はヴィットリアーノへ。イタリア統一記念を祝した建物らしい。


↑ ヴィットリアーノ

 ヴィットリアーノの白い階段を上っていき、ローマのがやがやした街並みをぼーっと眺めた。そして「腹減った~」


↑ ヴィットリアーノの階段から眺めたローマの街並み

 また歩いて、ヴィットリアーノ近くのピザ屋で昼食。適当に「マルゲリータ!」と注文したら、すごくうまい!昨晩のパスタとは違う、これぞ本場の味!なピザだった。けれど、写真は撮り忘れた。


↑ うまかったピザ屋近くのローマの街並み

 昼食の後も散歩。歩いて歩いて、ポポロ広場までやってきた。中央の塔の周りの噴水には観光客がたくさん。


↑ ポポロ広場

 時刻は2時過ぎ。これにてローマの街散策はおしまい。そろそろローマ・オリンピコに行くことに。近くのバス停で、ローマのマフラーを身につけた人がバスに飛び乗るのを見て、「きっとこのバスはオリンピコに行くはず!」と飛び乗ったら、無事ローマ・オリンピコ到着。


↑ ローマ・オリンピコ!

 まずはグッズを売る露店でマフラー探し。オフィシャルグッズもあれば、なんかロゴが違う気がするコピー商品もあっておもしろい。


↑ ローマグッズを売る露店

 マフラーを買ってスタジアムの入場ゲートへ。スタッフに「パスポート見せて」と言われて、パスポートの名前とチケットに印刷された名前が同じかどうか入念にチェックされた。ダフ屋で買ったチケットでは入れなさそう。

 そして、バックスタンドの自分の席へ。「選手がすぐそこ」だったイギリスのスタジアムに比べて、陸上競技兼用かつ8万人収容可能なローマ・オリンピコはピッチがすごく遠く感じた。でも席は試合全体が見やすいとてもいいところ。


↑ 歓声と共にローマの選手が出てきてウォーミングアップ開始

 試合開始15分前に、ようやくスタメン発表。ローマは知っている選手ばかりなので、サポーターと共に・・・


↑ DJ 「ダニエレ~」 ローマサポーター 「デ・ロッシ!!」

 残念ながら、トッティはスタメンに入らず。累積だろうか?

 ちなみに電光掲示板の時計は壊れていて、ずっと11時57分を指したまま。こんな目立つところさっさと直せよイタリア人・・・。

 そして、みんなでローマの歌「ローマ・ローマ・ローマ」を歌って盛り上がっていよいよキックオフ!


↑ ちょうど日が差してきて、まぶしい視界の中でキックオフ!観客の入りは5,6割ぐらい。

 ローマサポーターの応援はイギリスとはやはり違う。イギリスは基本静かに試合を見守り、チャンスを迎えたり、押せ押せの展開になったときに歌って盛り上がるような感じだったけど、ローマサポーターは試合中ずっと歌って応援。

 「フォルツァ ローマァレ!!」(がんばれローマ!)と、絶えず迫力ある応援が響いていた。すばらしい~。


↑ 迫力ある応援を繰り広げるローマサポーター

 そんなすばらしいサポーターと対照的に、前半はローマ、ウディネーゼ共にイージーなパスミスが続出。ローマのサッカーは粗い。フォワードへの縦パス一本で点を取りに行こうとするプレーが多い。

 それから審判がよく笛を吹くから試合がよく止まる。うーん、正直レベルはイギリスの方が高い気がしたなあ。


↑ 試合中の1コマ① ウディネーゼのコーナーキック

 前半途中、ローマがゴールするもオフサイドの判定。すると、一瞬歓喜に沸いたローマサポーターから耳が痛くなるほどの指笛での大ブーイング。これはイタリア独特だなあ。

 それから、試合中にタバコ吸っている観客が結構多い。イタリアでは試合中も喫煙OKみたい。いいとは言えないけれど、なんというかイタリアらしいなあ。


↑ 試合中の1コマ② 攻め込むローマ

 前半は見所が少なく、0-0で終了。勝負は後半へ。


↑ 後半キックオフ!まぶしい!

 後半開始直後、ウディネーゼが右サイドのいい位置でフリーキックを獲得。そのフリーキックからのセットプレーで、ウディネーゼの選手がきれいに頭に合わせてゴール・・・。先制点はウディネーゼ。ローマは1点ビハインドの展開に。


↑ 偶然撮っていた得点シーンのフリーキック


↑ 喜んで戻るウディネーゼの選手たち

 ウディネーゼの選手にどんぴしゃであったきれいなヘディングシュートは鮮明に覚えているなあ。

 この1点にようやく目が覚めたのか、ローマにもだんだん惜しいシーンが見られるようになってきた。相変わらずパスミスは多く、フォワードへの縦パス一本かアーリークロスでの攻撃が多いけれど、時折ビッグチャンスを迎え、それなりに得点の可能性を感じた。

 そして迎えた前半20分頃。なかなかシュートまで持っていけていなかったフォワード、ヴチニッチにボールが渡り、相手ディフェンダーをうまくかわしてゴール隅を狙ったシュートが見事ゴール!待ち望んだ先制点に、みんなで、

“Yeaaaaaaaaah!!”

 まぶしい視界の中、ようやく入ったヴチニッチのゴールの瞬間飛び上がったのは忘れられない!


↑ ゴール後、自陣に戻るローマの選手と、喜ぶローマファン

 「まだまだ時間はある。一気に逆転だ~!!」とローマサポーターがこの日一番の盛り上がりを見せた直後に思わぬ出来事が・・・。

 ローマのモンテッラがファールを犯し、イエロー2枚目か一発レッドかどちらかわからなかったけれど、とにかく退場!1年半前に観戦したローマ戦と同じく、また退場。ローマ苦しい。

 ここから試合は両者チャンスだらけで白熱した展開に。ウディネーゼが決勝点を取ろうと前がかりになり、一人少ないローマもインターセプトからのカウンター狙いでチャンス続出。


↑ 試合中の1コマ③ ローマのコーナーキック

 ローマサポーター「フォルツァ ローマァレ!! アーレ! アーレ! アーレー!!」

とサンガサポーターも歌うおなじみの応援歌と共に場内が手拍子で包まれ、ものすごい雰囲気に。

 後半の終盤、ローマがカウンターからキーパーと一対一の決定機を迎えるも、キーパーが好セーブ!これはかなり悔しかったなあ。周りの観客と共に、このシーンは中腰で必死に見ていた気がする。


↑ 試合中の1コマ④ 後半はチャンスだらけの白熱した展開に

 終了間際になると、ローマが一人少ないながらもホームの大声援を見方に攻めに攻めた。ウディネーゼのキーパーがゴールキックなかなか蹴らなかったときは、凄まじい大ブーイング。

 けれど、結局決められず。1-1の引き分け。くやしい引き分け。


↑ 試合終了

 前半は退屈だったけれど、後半はかなり白熱しておもしろい、いい試合だった。家族で観戦に来ていた地元のファンの人に、僕とオリンピコの写真撮ってもらって帰ることにした。


↑ また4日後に会おう、ローマ・オリンピコ

 バスに乗って、大渋滞に巻き込まれつつ、テルミニ駅まで戻った。時刻は夜7時。ここからはレストラン探し。

 前日の教訓を生かして、地元のお客さんが多そうなレストランはないか、それも10ユーロ(1400円)ぐらいで食べられて、一人でも入りやすそうなレストランはないかと、ローマの街中をぐるぐる散策。

 一人旅は自由に気ままに旅できるのはいいけれど、食事はさびしいなあ。一人でレストランに入るのはなかなか勇気がいる。それから、「地球の歩き方」に載っているところに行くと、必ずといっていいほど日本人グループがいて、その横で一人食べるのはむなしいから嫌だなあ。

 そんな中たどり着いたのが、「地球の歩き方」には載っていない、テルミニ駅東側をちょっと進んだところにあるレストラン “IL CONDOR”(イル・コンドル?)。10ユーロでサラダ、パスタ、肉料理、デザートのコースが食べられるらしく、店内もほぼ満席ではやっているので入ってみることに。


↑ レストラン “IL CONDOR”

 まずはパスタがやってきた。見た目も味も昨晩のパスタとぜんぜん違う!これが本場だ。ボーノ!


↑ おいしかった “IL CONDOR” のパスタ

 つづいてやってきたチキンもマッシュポテトやサラダと合わせて食べておいしく頂いた。最後にフルーツの盛り合わせがやってきて、満腹。大満足のお店だった。
 
 店のおじさんもイタリアらしい陽気な人で、ジョークを交えつつ(意味はよくわからなかったけれど)、10ユーロ渡してさよならした。ありがとう、“IL CONDOR”!

 ホテルに戻ってこの日も終了。翌日はローマからナポリに移動して、セリエA、ナポリ vs ラツィオ観戦の計画を立てていた。「無事ナポリに着いていい試合になりますように!」と願って寝た。

(10日目終了)


つづくーー。


~この日使ったお金(1ユーロ=約140円)~
・ ホテル2泊分 70ユーロ
・ 昼食ピザ 6.5ユーロ
・ 地下鉄・バス一日券 4ユーロ
・ ローマのマフラー 10ユーロ
・ チョコレート&レモンのジェラート 2.5ユーロ
・ 夕食コース料理 10ユーロ
・ 駅のトイレ 0.3ユーロ
計103.3ユーロ

「ヨーロッパ・フットボール三昧の旅」(2009年2月26日~3月12日)
1日目   : 「いざ、ロンドンへ!」
2日目   : 「まずはロンドン観光!」
3日目前 : 「大英博物館見学してからスタンフォードブリッジへ」
3日目後 : 「チェルシー vs ウィガン観戦!」
4日目   : 「ウエストハム・ユナイテッド vs マンチェスター・シティ観戦!」
5日目   : 「ひたすらロンドン観光!」
6日目前 : 「ビートルズストーリー」
6日目後 : 「リバプール vs サンダーランド観戦!」
7日目前 : 「マシューストリートとポートベリーマーケット」
7日目後 : 「トットナム vs ミドルスブラ観戦!」
8日目   : 「スタンフォードブリッジとロンドン塔」
9日目   : 「旅も後半、ロンドンからローマへ」
10日目  : 「ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦」
11日目  : 「ナポリ戦見られず・・・夕方のナポリ散歩と絶品ピザ」
12日目  : 「ポンペイとスパッカ・ナポリとナポリの夜景」
13日目  : 「カプリ島とアマルフィ海岸とポジターノ」
14日目前 : 「ローマ最後の観光とお土産探し、そしてオリンピコへ出発!」
14日目後 : 「ローマ vs アーセナル観戦!」
15日目  : 「ついに迎えてしまった帰国の日」