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時差多いながら...皆既月食も天王星食もスルーする予定からの・・・

2022年11月12日 | その他(鈴木彩子,アマビエ様風味?,雑記など)
そもそも出掛けたのは、 月食前の「月の出」直後の撮影狙いで、 月食が始まる頃には 帰途につく想定、だったのだが・・・

ちょっとした状況で しばらく待ってみていたうちに、 月食が始まる頃になっていた。
すぐ近くで 望遠鏡を並べた“観察会”もあったので、 人が増えてきていた。

帰るか、もう少し残るか、と思っているところに、 「月がキレイに写せないのを どうすれば・・・」と訊かれる。
どうも、 露光オーバーになるのを、 月自体が解像するように写すには どうすれば、ということらしい。
カメラの設定を見ると、 露光モードは M でも、 ISO が AUTO。
周囲の暗い空に引っ張られた感度になって、 まだ明るい月は 超露光オーバーになっている状況か。
これは、 ISO を任意値に設定して、 写したいイメージに合うように 露光レベルを調節する。



一旦は解決・・・
でも、 食が進むと 月が暗くなっていくので、 順次 調節が必要だろう、が、 わかってなさそうで 通じ難そうな x x x

その使っているレンズは、 偶然、 今回も持って行っていて 直前まで使っていたものと 全く同モデル。
ここに載せる写真でも、 飛行機に、トンボに、と 結構使っている、 エントリークラスの望遠ズーム。
“望遠”とはいっても、 イメージよりも小さくしか見えていない月を そう大きく写せるほどのものではないのだが x x x
一般には、 遠くのものも大きく写せるレンズの感覚なのだろう。

エントリークラスレンズの手振れ補正は、 商品説明では 高級機種と同じ文言でも、 実際の性能には かなりの差がある。
ブレ易いシャッター速度域では、 極端な大ブレは減る代わりに、 レンズ本来の解像感のコマは 一切全く無くなる、といった感じ。
だから、 手ぶれ補正をアテにしたシャッター速度設定では、 最良のコマでも 鮮鋭さでは びみょ~な画しか写せなかったりする。
画質感に差が少ない範囲でなら、 撮影感度を上げて ブレないシャッター速度で写した方が 鮮明に写せることもある。
感度を抑えて 手振れ補正 OFF で 膨大に写しておいて、 後で結果OKのコマを探せば、が、 最良の結果を得る or 全滅 の撮影法。

そのうち、 今度は「シャッターが切れない」という。
AFが、 合焦すると AFロックされるモード(ONE SHOT とか S と表記されるモード)だった。
このモードでは、 カメラが「合焦した」と判断するまで シャッターが切れない設定になっているのが標準的。
カメラが ピントを合わせようとしても、 最終的な「合焦した」とは判断できずに、 測距不可扱いになっているかも?
カメラのAF性能は変えられない、 でも、 不確かなAFでも、 MFにするよりは 無難そう。
そのエントリークラスのボディーが AFモードのレリーズ設定を変えられるのか知らないので、 簡単な切り替えで・・・
カメラの合焦判断とは無関係にシャッターが切れる設定が標準的な、 連続的に AFし続けるモードに変えてみたら?
シャッターは切れて、 ピントも まぁ普通のようで、 強行突破的に 一応は解消。



また更に、 バッテリーが 残量警告が出るまで減っているのに、 交換するバッテリーを持ってきていないらしい、とも。
自分用の予備なら2つもあるが・・・、 一目瞭然で バッテリーの型が違うボディー。
狙い所の“赤い月”は まだまだ先。
カメラの知識の差で、 設定を探るテスト撮影は こっちがした方が早い。
なるべく無駄なコマで浪費しないで済むように、 カメラの設定を こっそりナビした方が良い?

夕方のうちの早めに撤収を想定していたので、 服は軽装気味・・・
でも、 服ほど嵩張らないので 両ポケットに入れてあった充電式カイロの一方が、 何十分か前に 意図せず ON になっていた。
前シーズンに充電してから、 夏季に自然放電した分で 残量が定かではない状態。
それなら 使ってから充電し直して今期に備えれば、と、 ついでに もう1つも ON にしてあったところ。
防寒には 心配は少なそうで、 そもそも 自分用の月食写真を撮りたい意向はなかったので、 ナビに徹していて構わない。



まだ 明るい部分は多いが、 手持ち + 手振れ補正で 皆既中の“赤銅色”状態を写せるのか、 テストしておきたいところ。
あまり堅剛なものではないながら、 三脚もあるが・・・



当然、 “まともな写真”と比べてしまえば、 ピント甘い、ブレてる、ノイズ酷い、 まぁ、 全面 アラの塊り状態、とはいえ・・・
エントリークラスレンズの手持ちで、 昔の感覚でなら“超望遠”扱いだった画角でも「一応それっぽく」は写せるみたい x x x
周囲の 天王星(左下)や、 もっと暗い星も いくつか写っている。



まだ 皆既には入っていないが、 ISOと シャッター速度の組み合わせでの ブレの出方を試してみる。
ボディーは違っても、 レンズは同じなので、 傾向は推測できるかも。



ノイズは少なくてもブレた画と、 ノイズが酷くてもブレは少ない画では、 どっちが良い?
ブレた写真しか写せなくても、 それはそれの思い出にはなるのだろう。
でも、 せっかくなら なるべくブレていない方が良いのでは。
世の中全体を見れば もっと鮮明な写真がたくさんあっても、 自分が写した写真は 価値観が違う世界。
コマ数を多くは撃てないのでは、 ノイズが酷くても それなりには見える画に当たる確率が高いだろう露光設定の方が良いはず。
シャッター速度を遅くするのは 1/30秒位までか?

それに、 天体は、 月の出を連写すると コマ毎に 月の位置が変わっているのがわかる位の 結構な速さで動いて見えている 動体。
それを追尾せずに 構図を固定して スローシャッターで写すと、 動きの分 流れた 被写体ブレになって写る。
天体を 望遠 + スローシャッターで 鮮明に写せるのは、 モータードライブ付き赤道儀での世界。
そこでも、 露光時間を長くして 感度を下げれば ノイズ感を抑えて 綺麗に写せる...ほど 単純な話ではない。



あちらも同じ露光設定にすれば 同じように写せて、 喜んでいる様子。
こういうのを見るのは、 こちらも 嬉しいとか、楽しい的な感覚と同時に、 好感での“羨ましい”みたいなものも・・・
自分が 写真を写して喜んだのは・・・、 もう ずいぶん無いな、とか 思ったり。
・・・ だったのだが、 色のイメージが違う・・・?、と。
保存形式が JPEG のようなので、 RAWと違って 撮影時の設定が重要。
カメラの設定一覧を見ると、 ホワイトバランス(WB)が AUTO。
普段使いでは無難な AUTO の設定も、 こういう 特殊性が強い撮影シーンでは 仇になりがち。
こちらと同じ 太陽光にすれば 改善して、 また喜んでいる様子。
・・・だったのだが・・・、 まだ違う・・・?
ボディーの機種が違えば 再現性自体も モニターの見え方も違って普通で、 それに、 同じ機種でも 個体差も・・・
ぁ、 実際、 設定が違っている?
設定項目を色々表示してみているモニターを見ていると、 ホワイトバランスの微調整が、 何故か 初期値ではないところに?
これを 初期値に戻して写す。
まぁ、 色や明るさは それぞれの好み次第の部分なのだが。

そして・・・、 その後、 本当にバッテリー切れに至る。
周囲から借りられる?かと思っても、 同じバッテリーの機種は・・・、 見渡してみた限りでは 無さそうで・・・
こっそりナビ気分も 終わり。
まだ明るい月でも AFが迷っていたのかも?のボディーが、 皆既中の暗い月に 最低限以上のピントを捉えてくれていただろうか?
それが 最低限以上には ブレずに写っていただろうか?
まぁ、 写真の結果が良ければ その方が喜べるだろうが・・・、 写せた結果だけが重要なのではないはず。
良くても 悪くても、 それはそれでのエピソードだったのだろう。


なんだかんだ...は まだ続く x x x
別件の、 だいぶ前から聞こえてはいた 「ピントが合わない」。
少し遠めから見たモニターでは たいして問題なさそうと思っていたので 気に留めなかったのだが・・・
・・・ これは 次回分で?



載せている写真は、 手持ちで撮っているので、 毎回 傾きが違っている。

前後コマと連続性がない場所にある星状の光は、 高感度撮影でのノイズ。 (または、 撮像センサーの同じ場所に常時出る輝点)
逆に、 ノイズリダクションで 実際にある星が 消えたり薄くなったりも しているかも?

月食は、 月の欠け方が変わっていくだけか、 月が星空の中を移動していくのを感じるかで、 見える世界観がずいぶん違ってくる。


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