昭和レトロなる言葉が、流行る昨今。レトロならものや建築などが注目される時代を感じてます。
先日、保存復元なった、東京駅丸の内駅舎は、そのレトロの象徴ともいえる美しい駅舎です。
僕の関わる仕事のなかにも、古美術、骨董品などがあり、明治以降から昭和初期の道具などには、レトロな雰囲気が漂っています。
そのレトロブームの中で、よく聞く言葉にアンティークとヴィンテージの言葉があります。その語源は、意外と知られていません。もともとは、西洋の古美術、骨董をアンティークと、ワインの年代物をさしてヴィンテージと呼ぶそうです。ヴィンテージは、今ではジーンズや車などにも使われています。
もうひとつは、年代により区別される場合もあり、一般には、1930年代以前をアンティーク、1940年代から1970年代をヴィンテージとしているそうです。
日本で言えば、昭和を境に考えるとわかりやすいかもしれません。美術の世界でもそのぐらいの時期を近代と現代で分けるので、時代的区分がわかりやすいのではと思います。
レトロ感だけが、あふれる昨今のブーム。アンティークでもヴィンテージでも、本物がその価値として考えれるのが本来で、国や地域の指定文化財などを自分の目で触れて養ってみると、その違いがわかってくると思います。