アート系のドキュメンタリーDVDが2本目に止まりました。
一本は、桃色ゲリラとして環境、反戦、人権運動をアートを通して表現する増山麗奈を追った「桃色のジャンヌ・ダルク」
もう一本は、今最も有名なグラフィティアートのバンクシー監督による「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」です。
直感的に何か共通するのではと思ってましたが、この2本は、アートを通した革命です。その手法は、増山麗奈は、ピンクの衣装でデモや陳情を行い、バンクシーは、落書きやオブジェを使います。
その共通項は、ゲリラ活動です。犯罪行為ギリギリで行う緊張感、増山の場合は、その奇抜なコスチュームからか検挙されたことがないのですが、バンクシーは、反社会的な行為を通して、反戦や人権問題などが作品に反映されています。
両者のパフォーマンスは、アートとしてたいへんクォリティーが高い点も共通しています。
表面的に観ると、奇抜であり、たんなる軽犯罪的な行為に見えますが、その奥にあるものはとても深く、その深さを重く感じさせない点も優れています。
桃色のジャンヌ・ダルクが公開された翌年に東日本大震災での原発問題が注目を浴びる前に、作品では、東電に原発廃止を訴えていることやイグジット。。。では、謎に包まれていたバンクシーと出会った、ビデオオタクの男のサクセスストーリーから、バンクシーのゲリラ活動が深いものであることを感じ取れました。
アートを今を語る上では、欠かせないドキュメンタリー作品です。肩の力を抜いてゲリラ活動を楽しんでみて下さい。