先日の日曜日に、名古屋市博物館での「マリー・アントワネット物語展」の最終日を観賞しました。
マリー・アントワネットと言えば、オーストリアの皇女として、フランスのルイ16世の元に嫁いだ後、フランス革命により悲劇の死を遂げた女性として、また、当時のファッションリーダー的存在として、女性の憧れと的となった女性の印象があります。
また、茶々丸世代の女性には、池田理代子さんのベルサイユのバラのモデルとして絶大な人気を誇っていました。
音声ガイドの声は池田理代子氏の解説で。展示されたアントワネットの原画。
本展は、マリー・アントワネットの数々の肖像画や歴史画、そして、現存する女王愛用の装飾品を通して、女王の生涯をたどる有意義な展覧会となりました。
また、当時を再現した華やかなドレスや寝室やプライベートルームなどが再現され、当時の可憐な生活を体感できる展示となっています。
再現されたドレスと軍艦を模したヘアスタイル
その華麗な生活ぶりから、当時の民衆に揶揄され、革命により処刑されたアントワネット。ともすれば、その悪評ばかりが、クローズアップされがちですが、ファッションリーダーとして、新しいライフスタイルを生み出したアントワネットの功績は、今のフランス文化の象徴的存在として感じられます。
それは、後の王政復古により、死後日の目を見たことや、処刑の際の毅然とした振る舞いからも明らかです。
そんな、華やかの中にある、確立されたライフスタイルが展覧会を通じて感じられました。
名古屋を皮切りにスタートして展覧会は、1年余りをかけ全国を巡回します。ぜひ各所で、新たなマリー・アントワネットの世界を楽しんでみてください。