
読書の習慣がない僕にとって、本を読むのに時間がかかります。手元には、数冊の本があるのですが、すべて目次に目を通すだけで、一冊の本が読み終わらない限り次に進めません。
そんな理由で、少し前に話題を呼んだ、見城徹氏と藤田晋氏の共著「人は自分が期待するほど自分をみていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」でようやく読み終わり感想にこぎつけました。
前作の「憂鬱でなければ、仕事じゃない」は2日ほどで読み終わり、共感を持ち、2作目の本著も購入。
この2冊の面白さは、世代の違う二人の経営者が、往復書簡の形で己の主張を述べ合うところにあります。
前作では、藤田氏も述べられているのですが、自己紹介風の内容でしたが、今回は、40歳を迎える藤田氏と62歳の見城氏二人の間に、主張のせめぎあいを感じました。
ただ、藤田氏は、あくまでも人生の先輩に対して真摯に主張するので、読むものにすがすがしさを感じます。
見城氏の文学的視点からの人生論とITの先駆者としての藤田氏らしい、時代性を加味した解釈。世代の違いこそあれ、共通の価値観を持ちながら、世代間を埋める言葉の大切さも感じました。
それは、アナログとデジタルの手法は違っても人生においては、何ら変わらぬ哲学を持ち合わせ、実践することの大切さを感じました。