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映画 ビール・ストリートの恋人たち

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今週は、公開中のアカデミー賞オスカー獲得作品を観てます。今回は、オスカ―監督バリー・ジェンキンスの最新作「ビール・ストリートの恋人たち」を観賞

ムーンライトで作品賞を獲得したバリー・ジェンキンス監督の最新作は、若い黒人カップルの愛と苦難の物語です。本作では、黒人文学を代表するジェームズ・ボールドウインの原作をベースに制作されています。本作では、ティッシュの母親を演じたレジーナ・キングが助演女優賞でオスカーを獲得しています。

舞台は黒人差別が未だ残る1970年のニューヨーク。主人公は、ハーレムに住む結婚間近いファニーとティッシュ。ファニーは、プエリコリコの女性を強姦した罪で不当逮捕されます。ティッシュは、ファニーの無実を証明するために、家族や新人弁護士と共に奔走します。

余談になりますが、この後観賞した「グリーンブック」での黒人アーティストによる音楽や黒人とイタリア人との交流など、共通項が多くありました。

ティッシュの妊娠でファニーの家族との対立、行方不明となった被害者の捜索や弁護費用の捻出など、当時の黒人社会のおかれた社会問題をベースにしながらも、若い男女の愛の絆を美しく描かれています。その美しき絆は、今回ティシュを演じた新人女優キキ・レインの静かにあふれ出すような姿に象徴されていました。

ジェンキンス監督の「ムーンライト」は、題材が日本ではあまり受け入れられないこともあってか不評でした。今回の作品は、社会問題と叙情的な恋愛ドラマを組み合わせた感じで理解しやすいと思いますが、ラストの曖昧さが、日本では受け入れられないなと思いました。

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