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映画 女王陛下のお気に入り

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数々の映画賞に輝き、本年度アカデミー賞主演女優賞を獲得した「女王陛下のお気に入り」を鑑賞

本作は、ヨルゴス・ランティモス監督による18世紀のルイ14世のフランスと戦時下にあったアン王女のイギリスが舞台です。そして、女王と女王の側近のレイチェル・ワイズ演じる公爵夫人レディ・サラと彼女に近づきやがて敵対サラの敵対関係となるエマ・ストーン演じるアビゲイルの宮廷内の愛憎劇が繰り広げられます。

アン王女を演じたのはイギリス人俳優のオリヴィア・コールマン。今回のアカデミー賞で主演女優として初ノミネート、そしてオスカー獲得の栄誉に輝きました。とは、言ってもヴェネチアで前哨戦とも言われるゴールデングローブで主演女優賞を獲得してますから、順当な受賞だとは思います。

ここでアン王女と時代背景をおさらいすると、この映画に対して興味をそそります。アン王女は勉強よりも運動が好きで乗馬を好んだそうです。デンマーク王子と後に結婚しますが17回も妊娠しますが、世継ぎには恵まれませんでした。その原因は甘いものとお酒好きともまた難病とも。そんな彼女は姉により嫌疑をかけられ投獄。後に即位する際に、チャーチル首相やダイアナ妃の祖先であるジョン・チャーチルをイギリス軍総司令官に抜擢、その夫人が今回のサラになります。このような背景を、今回の作品は忠実に再現しながら様々な脚色を加え、見事な人間ドラマに昇華していました。

そして、女王を演じた彼女の圧倒的な演技に呼応するように、レイチェルとエマの異なる演技も見事です。イギリス版大奥のふれこみの作品ですが、国のトップが女王であるイギリスにおいて繰り広げられる愛憎劇は、日本の文化と異なる豪華を背景に、三人に女たちに翻弄される男たちという関係と18世紀のイギリスとフランスの対立関係においては、スケールの大きさにおいて大奥と比較するのは恐れ多いと思いました。

この歴史ドラマ、男も女もスクリーンにくぎ付けになる魅力を持っています。本年度絶対観るべき一本としておすすめします。

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