一宮市の三岸節子記念美術館で開催中のマリー・ローランサンとその時代展を観賞しました。
三岸節子記念美術館は、元は、尾西市出身の三岸節子氏の作品を収集展示した美術館として誕生しました。後に、一宮市、尾西市、木曽川町の合併により、現在に至っています。
一宮の繊維工場の特色を模したのこぎり屋根のレンガの建物と現存する土蔵を併設した展示室のあるユニークな美術館です。
今回の特別展は、蓼科のマリー・ローランサン美術館の閉館によるもので、巡回展として催されます。
油彩画29点を中心にローランサンの代表作が並び、どの作品も、ポスターやリトグラフなどでなじみのある作品ばかりで、ローランサンの魅力が十二分に味わえます。
エコールドパリを代表する女性画家のローランサンの作品は、淡い中間色を生かした優しい女性像が特色ですが、初期に描かれた男性像にも、その色合いは生かされて、どの男性も知的で紳士的な風貌を持っていました。
また、ルオー、ブラマンク、ヴァン・ドンゲンなどパリで活躍した画家たちの作品やヨーロッパでも活躍した日本人画家たちの作品も鑑賞できます。
3月11日まで開催中で、2月12日、3月4日には、学芸員によるギャラリートークを行われます。
マリー・ローランサンの美しい女性像を堪能してみてください。